グリー、第4四半期のメタバース事業は営業損失2.4億円と赤字転落…「REALITY」の利益をマーケティングやVtuberに投資、26年6月期に全事業の黒字化目指す
グリー<3632>は、2023年6月期の決算発表で、第4四半期のメタバース事業の業績について、売上高が前年同期比22.9%増の18億2000万円、営業損失が2億4000万円(前年同期は1億3000万円の利益計上)と増収・赤字転落となったことを明らかにした。赤字となった要因について、アバターとライブ配信の収益が堅調に伸びているものの、「REALITY」のグローバル展開のマーケティングとVtuber事業への投資を強化したため、としている。
同社では、「REALITY」を軸とするプラットフォーム事業と法人向けメタバース事業については収益化が進み、黒字を出せる状況になっているそうだ。現在、そこで獲得した利益をVTuber事業やWeb3事業に投資しているとのこと。2026年6月期にはメタバース事業内の4事業すべてが黒字化し、営業利益19億円とメタバース事業全体としてグリーグループ全体の利益へ貢献する姿を目指したい、としている。
2024年6月期も引き続き前述の投資を行っていく計画で、第1四半期の業績については、売上高が前年同期比6.5%増の18億円、営業損失1億円(前年同期は1億3000万円)を見込む。2024年6月通期では、売上高は前期比20.9%増の81億円、営業損失2億円(前期実績は3億円の損失計上)を計画しているという。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632