アクセル、第1四半期決算は営業利益126%増の7億7700万円 遊技機向けグラフィックスLSIが伸長 AIやWeb3など新規事業は損失計上

アクセル<6730>は、8月8日、2024年3月期 第1四半期(23年4月~23年6月)の連結決算を発表し、売上高44億7500万円(前年同期比30.6%増)、営業利益7億7700万円(同126.4%増)、経常利益7億9300万円(同130.9%増)、最終利益5億8100万円(同98.1%増)と大幅増益を達成した。

・売上高:44億7500万円(同30.6%増)
・営業利益:7億7700万円(同126.4%増)
・経常利益:7億9300万円(同130.9%増)
・最終利益:5億8100万円(同98.1%増)

同社では、主力のパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの売上が大きく伸びた、としている。ただ、第1四半期末の同セグメントの受注残高は224億3700万円となっているが、半導体の需給ひっ迫を背景に多くのメーカーにおいて部材を積極的に確保する動きを見せており、本受注残には来期以降の販売予定分が含まれているという。

① LSI開発販売関連
LSI開発販売関連は既存事業であるパチンコ・パチスロ機向け製品で構成されており、売上高は前年同期比10億3300万円増(同31.5%増)となる43億1100万円、セグメント利益は同4億4000万円増(同75.5%増)となる10億2400万円となった。

主力製品であるパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは前年同期に対し8.3万個増となる19.0万個の販売となったが、メモリモジュール(注)製品は前年同期を下回る販売となった。
(注)「メモリモジュール」とは、パチンコ・パチスロ機の画像表示用基板に搭載される画像データを保持しておく部分の仕組み。

② 新規事業関連
新規事業関連は、組み込み機器向け製品に加え、AIやWeb3、ブロックチェーン領域を中心としたスタートアップ事業であり、AI領域での売上高を中心に、売上高は前年同期比1600万円増(同11.1%増)となる1億6400万円、セグメント損失は同1900万円減(前年同期は7600万円の損失)となる5600万円となった。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高154億4000万円(前期比6.7%増)、営業利益15億1000万円(同6.5%減)、経常利益15億3000万円(同15.6%減)、最終利益11億円(同18.8%減)、EPS101.07円を見込む。

・売上高:154億4000万円(同6.7%増)
・営業利益:15億1000万円(同6.5%減)
・経常利益:15億3000万円(同15.6%減)
・最終利益:11億円(同18.8%減)
・EPS:101.07円

計画に対する進捗率は、売上高29.0%、営業利益51.5%、経常利益51.8%、最終利益52.8%となっている。

・売上高:29.0%
・営業利益:51.5%
・経常利益:51.8%
・最終利益:52.8%

株式会社アクセル
https://www.axell.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社アクセル
設立
1996年2月
代表者
代表取締役社長 松浦 一教/代表取締役副社長 斉藤 昭宏
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
6730
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