DeNA、第1四半期(4~6月)決算は売上収益4%増、営業益56%減に 既存タイトル中心のゲーム事業は減収に 『タクトオーパス』を6月28日にリリース

  • ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、8月9日、2024年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算(IFRS)を発表、既存タイトル中心の運営となったゲーム事業は減収となったものの、そのほかいずれの事業も増収となり、全体では増収を確保した。

    一方、利益面ではライブストリーミング事業の成長投資を継続していることや、ヘルスケア・メディカル事業の新規連結に伴う人件費の増加の影響で各利益項目とも大幅な減益となっている。

    売上収益361億5000万円(前年同期比4.0%増)
    営業利益17億3500万円(同56.2%減)
    税引前利益59億7100万円(同44.2%減)
    最終利益46億3900万円(同35.1%減)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上収益124億6200万円(前年同期比21.0%減)、セグメント利益2億1300万円(同87.6%減)
    6月28日に新規タイトル『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』のリリースがあったものの、既存のタイトルを中心とした事業運営となり、ユーザ消費額は前年同期比で減少し、前年同期比で減収減益となった。収益基盤の強化に向けては、新規タイトルの仕込み・リリースと、費用構造の筋肉質化や固定費の最適化に引き続き取り組んだ。

    ②ライブストリーミング事業 売上収益108億900万円(同12.1%増)、セグメント損益1億8200万円の赤字(前年同期1億8800万円の赤字)
    国内の「Pococha(ポコチャ)」が引き続き堅調に推移した。また、グローバル版の「Pococha」や、キャラクターの姿でライブ配信を楽しめる「IRIAM(イリアム)」も含め、ライブストリーミング事業では、適切にコントロールしつつ、成長投資を行った。

    ③スポーツ事業 売上収益102億3500万円(同29.1%増)、セグメント利益34億2400万円(同32.8%増)
    新型コロナウイルス感染症の影響による観客動員の制約を受ける以前の2020年3月期と比較しても業績は成長した。

    ④ヘルスケア・メディカル事業 売上収益19億6000万円(同164.8%増)、セグメント損益11億7200万円の赤字(前年同期2億1200万円の赤字)
    前連結会計年度中に、事業ポートフォリオの強化が大きく進捗した。2022年8月3日にデータホライゾン<3628>が、同年10月3日にはアルムがそれぞれ連結子会社となり、以降、各社の業績を当該事業の業績に含んでいる。

  • ■通期業績予想は引き続き非開示

  • 2024年3月期通期の連結業績予想については、合理的な数値の算出が困難であるため、引き続き非開示としているが、2023年3月期と比べて増収、そして一時損益を除いて営業増益を目指す、としている。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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