日本一ソフト、第1四半期決算は経常益78%減の9800万円 営業損失計上も為替差益で黒字確保 新規IP『シカトリス』を発売【追記】

日本一ソフトウエア<3851>は、8月10日、2024年3月期 第1四半期(23年4月~23年6月)の連結決算を発表し、売上高13億1000万円(前年同期比4.6%増)、営業損失6700万円(前年同期は2億7800万円の利益)、経常利益9800万円(同77.8%減)、最終利益5100万円(同82.5%減)だった。経常利益と最終利益は黒字を確保したが、為替差益などが営業外収益として計上されたため。

・売上高:13億1000万円(同4.6%増)
・営業損失:6700万円(同2億7800万円の利益)
・経常利益:9800万円(同77.8%減)
・最終利益:5100万円(同82.5%減) 

主力のエンターテインメント事業では、国内では1タイトルのゲームソフトを発売した。また、インターネット環境でゲームソフトを購入できるPlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売したタイトルのローカライズ及び販売等を行った。 

 

【追記】
当サイトで取材したところ、去年、一昨年と巣ごもり需要もあって、旧作のリピート販売が北米と欧州で売れていたが、この四半期では落ち着いたとのことだった。リピート販売は、新作に比べて採算性が高い。また今期発売した新作が想定に達しなかったことや、新作の開発費も圧迫要因になったとのこと。

  

セグメント別の業績は以下のとおり。

■エンターテインメント事業
売上高12億9200万円(同4.5%増)、営業利益5000万円(同86.0%減)となった。

パッケージタイトルとしては、国内では『シカトリス』の1タイトルを発売した。また、第2四半期以降に発売する『流行り神1・2・3パック』等の開発を進めてきた。

その他については、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売したタイトルのローカライズ及び販売を行った。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってきた。

■学生寮・その他事業
売上高1800万円(同13.7%増)、営業損失900万円(前年同期営業損失900万円)となった。学生寮・その他事業では、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮2件の運営等を行った。

 

なお、2024年3月通期の見通しは未定。

株式会社日本一ソフトウェア
https://nippon1.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社日本一ソフトウェア
設立
1993年7月
代表者
代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
決算期
3月
直近業績
売上高48億3300万円、営業利益7億4500万円、経常利益9億4100万円、最終利益6億7200万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3851
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