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東京通信グループ<7359>は、8月10日、2023年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、ポイ活×カジュアルゲームが好調に推移しているほか、サイバーエージェント<4751>から事業買収した「SATORI電話占い」が第2四半期期間(4~6月)から業績寄与したこともあり、大幅な増収となった。
一方、利益面では、ヘルステックサービス「OWN.」やメッセージアプリ「B4ND」をはじめとする新規サービスへの投資を継続しており、赤字計上が続いた。
売上高29億9000万円(前年同期比21.1%増)
営業損益3000万円の赤字(同2900万円の黒字)
経常損益5600万円の赤字(同5400万円の黒字)
最終損益8700万円の赤字(同2800万円の赤字)セグメントごとの状況は以下のとおり。
①メディア事業 売上高19億6800万円(前年同期比23.7%増)、セグメント利益2億円(同11.6%増)
グローバル向けコンテンツであるハイパーカジュアルゲームアプリ『Hoarding and Cleaning』が貢献し、強化しているPlay-to-Earn領域において、カジュアルゲーム×ポイ活を推進し、「ポイ活ソリティア」「ラクラクソリティア」「ソリティアP」のユーザーが好調に推移している。なお、重要指標である運用本数は362本となった。②プラットフォーム事業 売上高10億1900万円(同18.1%増)、セグメント利益8600万円(同8.9%増)
主力の電話占い事業である「カリス」が引き続き堅調に推移した。新規会員獲得のためのCPA(顧客獲得単価)の改善と、SEO対策による自然流入会員の獲得を行うことで収益性の向上に繋げている。重要指標である電話占いの鑑定回数は、14万3000回となった。なお、第2四半期期間からサイバーエージェントより「SATORI電話占い」の事業を譲り受けた。ヘルステックサービス「OWN.App」は、順調にアクティブユーザーが増加した。認知度向上や、安全性・コンテンツの拡充を目的として「OWN.Familia」「OWN.Advisors」を
創設した。推し活メッセージアプリ「B4ND」は、2023年2月にβ版をリリースし、その成果からファンレターDXのニーズや投げ銭市場の成長性を確認できており、2023年夏ごろの正式リリースに向けて芸能プロダクションへの営業活動を展開しながら、参画アーティストの拡大を図っている。③その他 売上高200万円(同81.9%減)、セグメント損益7900万円の赤字(前年同期3500万円の赤字)
メタバース事業、デジタルサイネージ事業、人材紹介事業、投資事業および新規事業開発などに取り組んでいる。 -
■通期予想は据え置き
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なお、2023年12月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高60億円(前期比18.3%増)
営業利益3000万円(前期5400万円の赤字)
経常利益1000万円(同4500万円の赤字)
最終損益1億1000万円の赤字(同2億6500万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359