【ゲーム株概況(8/15)】好決算のエクストリーム大幅高、『XENO』新材料のクルーズも買われる 今期見通し嫌気しブシロードがストップ安
8月15日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比178円98銭高の3万2238円89銭でこの日の取引を終えた。米国市場でのハイテク株の上昇を受けて、指数寄与度の大きい半導体関連株を中心に物色された。ただ、中国経済への依然として懸念が根強く、買い一巡後は利益確定の売りや戻り待ちの売りに押されて指数は伸び悩んだ。朝方に発表されたGDPで個人消費など内需の弱さも懸念された。
こうした中、ゲーム関連株を見ると、エクストリーム<6033>が大幅続伸。前日8月14日に発表した第1四半期決算が2ケタ超の増収増益となったことが市場から素直に評価された。受託開発事業の好調に加え、『ラングリッサー』のロイヤリティ収入や角川ゲームスから独立し、同社の子会社となったDragami Gamesも貢献したコンテンツプロパティ事業が伸長したことが注目を集めているもよう。
クルーズ<2138>が反発。子会社であるCROOZ Blockchain Labが参画しているプロジェクト『PROJECT XENO』の中東エリア担当のアンバサダーとしてムハンマド・ラマダンさんが正式に就任したと発表したことが材料視されている。中東地区を中心にユーザー拡大への期待が高まっているという。タカラトミー<7867>が年初来高値更新、東京通信グループ<7359>も大幅続伸。
決算発表シーズンが終わったが、岡三証券のレーティングが観測されている。カプコン<9697>の投資判断「中立」の継続としつつ、目標株価を5500円から5900円に引き上げた。カプコンはしっかり。他方、スクエニHD<9684>のレーティングを「強気」から「中立」に引き下げつつ、目標株価も8300円から5800円とした。スクエニHDの株価もさえない。
他方、ブシロード<7803>はストップ安。年初来安値も更新。昨日、2024年6月期の業績見通しについて、営業利益が前期比40.9%減の20億円になる見通しと発表したことが嫌気された。新規ゲームタイトルへの投資として研究開発費及び人件費、広告宣伝費などの費用が増加するため。アエリア<3758>やカヤック<3904>なども大きく売られた。
会社情報
- 会社名
- クルーズ株式会社
- 設立
- 2001年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 小渕 宏二
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2138
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803
会社情報
- 会社名
- 株式会社エクストリーム
- 設立
- 2005年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 佐藤 昌平
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高102億1700万円、営業利益10億9700万円、経常利益14億4800万円、最終利益10億3400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 6033