CRI、「OPTPiX ImageStudio」に旧世代ゲーム機向け画像素材を現行ゲーム環境の解像度用にする新しい「リマスター超解像」機能を搭載

CRI・ミドルウェア<3698>は、本日(9月12日)、画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio」の最新バージョンVer.8.9の提供を開始したことを発表した。

本バージョンでは、旧世代ゲーム機向けゲームタイトルの画像素材を現行ゲーム環境の解像度用に高品質に拡大する新しい「リマスター超解像」機能を搭載した。リマスター超解像は、画像素材の高解像度化に伴う描き直しの作業時間や手間を大幅に削減し、高品質なリマスター・リメイク作品のリリースに寄与する。

■旧世代ハードのゲームのリマスターと切り離せない「画像解像度」の問題

10~20年以上前にリリースされたゲーム機や携帯電話向けのゲームタイトルを、現在発売されているゲーム機やスマートフォン向けにリマスター版として移植し、再リリースをするのが、近年のトレンドになっている。そこで問題となるのが画面解像度の違いだ。

2K、4Kの画質が一般的になった現在、移植を行う際は画像素材を2~4倍程度に拡大する必要があるが、「lanczos3(ランチョススリー)」などの一般的な補間拡大技術を用いて拡大すると、輪郭などが全体的にぼやけるなど低画質で実用性に乏しくなりがちだ。その結果、品質を担保するために画像の修正や描き直しなどを行うことになり、多くの時間と手間による開発コストがかかってしまう。

■人が描き直したかのような拡大画像を生成できる新技術「リマスター超解像」機能とは

「OPTPiX ImageStudio」の「リマスター超解像」機能は、機械学習を用いて縮小前の状態を推測しながら拡大する技術により、まるで人が描き直したかのような高画質な拡大画像を自動生成することができる。

リマスター超解像機能には、3種類の画像拡大エンジンを組み込んでいる。

(1) Clear waifu2x エンジン
(2) Clear RealESRGAN エンジン
(3) ハイブリッドエンジン

(1)、(2)は、いずれもオープンソースとして公開されている超解像技術の「waifu2x」と「RealESRGAN」をベースに、OPTPiXブランドチームが長年にわたり培ってきた画像最適化のノウハウを活かして独自拡張とチューニングを施したエンジンとなっている。

特性として、「waifu2x」は「質感を保ったままの自然な拡大ができるが、シャープさは控えめ」、「RealESRGAN」は「輪郭線はシャープだが、質感や彩度が若干変化してしまう」という長所と短所をそれぞれ持っている。

(3)のハイブリッドエンジンは、「Clear waifu2xの質感」と「Clear RealESRGANのシャープな輪郭線」を合成する新開発のテクノロジーにより、それぞれの長所を併せ持ったさらに高品質で美しい拡大画像を自動生成する超解像エンジンとなっている。

本機能により、リマスター用の画像素材制作の時間とコストの大幅な削減が可能となるだけでなく、ゲーム画面の品質向上にも貢献する。

■東京ゲームショウ2023ビジネスデイにもデモ出展

9月21日~24日に幕張メッセで行われる東京ゲームショウ 2023のビジネスデイのCRIブースにて、本バージョンのデモンストレーションを行う。

【東京ゲームショウ2023出展概要】
日時:9月21日~22日 11:00~17:00(ビジネスデイのみ)
会場:幕張メッセ
ブース番号:04-N65

株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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