HEROZ<4382>は、生成AIを活用した新プロダクト「HEROZ ASK」シリーズをリリースした。
これは既存の「HEROZ Knowledge System built with ChatGPT」というブランドで提供していたサービスを大幅に刷新したもので、”Always Seek Knowledge”を意味する、あらゆる質問に答えるAI駆動のチャットボットサービス。「HEROZ ASK」シリーズの第一弾として、まずはエンタープライズ向けとなる「HEROZ ASK for Enterprise」からサービスの提供を開始する。
今回のリリースはクローズドβとなり期間限定で無償提供を行い、一定の条件を満たす利用者に限り12月末までの提供を予定している。
【開発の背景】
これまでのChatGPTは、ビジネスシーンにおいて多くの課題を抱え、特にハルシネーションなどの克服が求められてきた。また、企業が保有する秘匿性の高い情報やノウハウを踏まえた対応が難しいため、専門的なディスカッションの場では十分に活用されていないのが現状だ。近年、これらの課題に対応するためのChatGPTカスタマイズサービスが市場を形成しつつあるが、セキュリティと性能、カスタマイズ性、価格の全てを満たすキラーアプリケーションと称されるサービスの実現は今のところ見られていない。
【HEROZ ASK for Enterpriseの特徴】
1. ユーザーごとに権限管理設定ができるため、アクセスできるドキュメントデータやチャットボットを柔軟に管理できる。
2. システムの利用状況をモニタリングし、トークンの利用量や請求金額などを確認できる。
3. プロンプトのチェインを視覚的に組み立てることができ、LLMの応答を柔軟に制御することをサポートする。
4. コンテンツフィルタにより、不適切な利用を制限することが可能。また、すべてのサービスは「Azure OpenAI Service」を使用しているため、セキュリティ面も安心して利用できる。
5. その他、LLMの性能を向上させるためのコンサルティングなどの支援と合わせたワンストップソリューションを提供する。
※クローズドβ時点での主な特徴であり、今後変更となる可能性がある。また、コンサルティングサービスは別料金となる。
【開発ロードマップ】
第7回 AI・人工知能 EXPO【春】で披露した建設業界向けのプロトタイプを「HEROZ ASK」シリーズとして大幅に刷新し、今後リリースを予定している。また、将棋ウォーズのカスタマーサクセス業務において、業務の標準化と高度化を両立できることを実証した。このプロトタイプも「HEROZ ASK」シリーズとして刷新し、カスタマーサクセス向けのソリューションとして今後の展開を予定している。
※ロードマップは2023年9月時点のものであり、今後の開発要望や市場環境に応じて内容や時期は予告なく変更が生じる可能性がある。
【HEROZ ASKについて】
いつでも何でも悩んだときに聞くこと(ASK)ができる、あらゆる質問に答えるAI駆動のSaaSプロダクト。Always Seek Knowledgeという意味が込められており、蓄積された知見をいつでも探すことができる。これまで十分に活用されてこなかった暗黙知を有効に利用し、企業および産業のAIトランスフォーメーションを促進する。
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382