ケイブ、第1四半期決算はでらゲーの連結子会社化の影響で売上高9.3倍に 11月22日のリリースに向け『東方幻想エクリプス』はバランスの調整やデバッグ作業に着手

  • ケイブ<3760>は、10月11日、2024年5月期の第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、前年同期はでらゲーの子会社化前ということもあり、売上高は前年同期比で9.3倍に拡大した。

    なお、各利益項目はいずれも黒字転換を達成している。

    売上高21億8100万円(前年同期比831.7%増)
    営業利益6700万円(前年同期5500万円の赤字)
    経常利益1億1700万円(同5900万円の赤字)
    最終利益1億1500万円(同5600万円の赤字)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高21億4600万円(前年同期比1,090.7%増加)、セグメント利益8700万円(前年同期3100万円の赤字)
    『ゴシックは魔法乙女』は、6月に開催したウェディングイベントが多くのユーザーに訴求し、想定よりも好調に推移した。また、自社IPの「エスプガルーダⅡ」とのコラボ
    イベントは、熱量の高いユーザーが多く参加し、見込を上回る売上を獲得した。また、8月には、夏の大型イベントを開催し、新シリーズイベントも開始した。しかし、経年による売上高の減少により、厳しい状況が続いており、シーズンイベントやコラボイベントの開催により、満足度の向上を図るなど、ユーザーの維持に取組んでおり、売上の維持回復に努めた。

    「東方Project」のIP許諾を受けた新規ゲーム『東方幻想エクリプス』は、11月22日のリリースに向けて、公式サイトの公開(9月15日公開)や事前登録の準備(9月29日開始)を進めながら、UIのブラッシュアップや演出、ステージの量産を引き続き行っており、メインサイクルの開発を完了し、育成バランスの調整やデバッグ作業に着手している。

    子会社でらゲーは、主要ゲームである『モンスターストライク』や『キングダム 乱 -天下統一への道-』がグループの収益に大きく貢献した。また、「人気キャラクターパズルゲーム」や「人狼系対戦カードゲーム」の開発が進んでおり、そのほか、複数ゲームについても開発が進行している。

    ②動画配信関連事業 売上高3400万円(同36.4%減)、セグメント損益2000万円の赤字(前年同期2400万円の赤字)
    子会社capableは、ライブ配信プラットフォームの多様化、コンテンツの増加などを要因として競争が激化した。ライバーのマネジメント業務の複雑化に伴う利益率の悪化に対応するため、事業の見直しを行い、一定の利益を維持しながら、新規事業へのリソースの移行を進めている。

    YouTube事業は、スポットでのタイアップ案件の獲得や広告収入が安定的に売上を創出しており、引続き、堅調に推移をした。

    また、DtoC事業を含むデジタルマーケティング事業は、春夏の新規商材が想定を下回って推移し、売上は低調に推移した。

  • ■通期予想は引き続き非開示

  • 2024年5月期通期の連結業績予想については、引き続き非開示。現時点でグループ全体での合理的かつ信頼性のある業績予想の策定および公表が困難であるため、としている。

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る