ABCアニメ、アニメ事業強化・加速を目的にCGCGスタジオを買収へ【追記】
朝日放送グループホールディングス<9405>の子会社ABCアニメーションは、この日(10月26日)、CG映像制作等を手掛けるCGCGスタジオのCG映像制作事業・モーションキャプチャー事業・ゲームコンテンツ開発事業の取得を目的として株式譲渡契約を締結したことを明らかにした。取得価額については開示していない。
CGCGスタジオは、これに先立ち、保有する事業のうち、パチンコやパチスロなど遊技機液晶コンテンツ関係の事業を新設会社に移管し、ABCアニメ―ションは、当該吸収分割の効力発生日にCGCGスタジオの発行済株式の100%を取得する予定。
CGCGスタジオは、「FINAL FANTASY XVI(PS5)のイベントシーンアニメーションの制作」や「CG STAR LIVEのライブ演出、制作」等の業務をスクウェア・エニックス、バンダイナムコアミューズメント等から受託し、制作を行っている。
■株式取得の背景
朝日放送グループホールディングスは、中期経営戦略NEW HOPE「2nd STAGE」において、放送・コンテンツ事業及びライフスタイル事業の2つの事業セグメントを強化して拡大することを目指している。
コンテンツ事業の中でもアニメ事業においては、1984年から日曜朝の枠をはじめ様々なアニメ作品を放送しており、また、2020年10月にはアニメ制作事業を手掛けるSILVER LINK.の全株式を取得、2022年9月にはアニメキャラクター雑貨事業等を手掛けるゼロジーアクトの全株式を取得した。
さらに2023年10月にはABCアニメーションをアニメ事業における中核事業持株会社とし、SILVER LINK.及びゼロジーアクトをABCアニメーションの完全子会社とする組織再編を行った。
CGCGスタジオの株式取得及び子会社化により、アニメ社を中心とした同社コア事業の一つであるアニメ事業の強化に資すると同時に、双方の企業価値向上に繋がると判断した、としている。アニメ事業のビジネス展開を加速させ、「総合コンテンツ事業グループ」を目指していく。
■ CGCGスタジオについて
CGCGスタジオは、デジタルコンテンツ開発のプロフェッショナルな会社。企画、ストーリー、世界観の立案から、キャラクターデザイン、フォトリアルな3DCG や、モーションキャプチャー等、高水準な技術力を結集して、インタラクティブ、リアルタイム、ゲーム、アニメ、CM、映画と、高いクオリティの映像と感動を提供していく。
会社名:CGCGスタジオ
代表取締役:松本 光司
所在地:
【東京オフィス】東京都新宿区高田馬場四丁目40番11号高田馬場看山ビル
【沖縄(Head Office)】沖縄県沖縄市泡瀬三丁目47番10号
設立:2003年4月
事業内容:3DCG制作、VRゲーム/コンテンツ開発、モーションキャプチャー撮影/データ補正など
ホームページ: http://www.cgcgstudio.co.jp/
【追記】
11月6日付の「官報」に「吸収分割公告」が掲載されていた。パチンコやパチスロなど遊技機液晶コンテンツ関係の事業をPSPSスタジオに移管するとのこと。
