サイバーエージェント、23年9月期決算は営業益64%減の245億円 ABEMA巨額損失継続 ネット広告でAI・DX投資、収益性の高いゲームの減収も響く
サイバーエージェント<4751>は、11月1日、2023年9月期(22年10月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高7202億0700万円(前の期比1.4%増)、営業利益245億5700万円(同64.5%減)、経常利益249億1500万円(同64.1%減)、最終利益53億3200万円(同78.0%減)だった。
・売上高:7202億0700万円(同1.4%増)
・営業利益:245億5700万円(同64.5%減)
・経常利益:249億1500万円(同64.1%減)
・最終利益:53億3200万円(同78.0%減)
同社では、中長期の柱に育てるため、新しい未来のテレビ「ABEMA」への投資を継続したことに加えて、ゲーム事業の収益性の高いタイトルの減収、ネット広告でのAI・DX分野での先行投資が響いた。
■メディア事業
・売上高:1411億6300万円(前の期比25.9%増)
・営業損失:115億2300万円(前の期は124億1900万円の損失)
「ABEMA」や「WINTICKET」等が属している。新しい未来のテレビ「ABEMA」の関連売上高が好調に推移したものの、第1四半期の「FIFA ワールドカップ」の配信等への大型投資で赤字が継続した。
■インターネット広告
・売上高:4053億7300万円(同7.6%増)
・営業利益:183億1700万円(同25.1%減)
インターネット広告事業本部、AI事業本部等が属している。インターネット広告市場成長率以上の増収率を継続しシェア拡大につなげた一方で、AI・DX分野への積極投資も行った。
■ゲーム事業
・売上高:1791億1900万円(同21.6%減)
・営業利益:227億0800万円(同62.5%減)
Cygames、Colorful Palette、サムザップ、アプリボット等が属している。収益性の高いタイトルの減収が響いた。
■投資育成事業
・売上高:31億9800万円(同27.9%減)
・営業利益:18億4000万円(同27.1%減)
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属している。
■その他事業
・売上高:289億7600万円(同12.7%増)
・営業利益:3億5800万円(同1600万円の損失)
その他事業には、マクアケ、リアルゲイト等が属している。
【追記】
第4四半期(23年7~9月)の業績は、売上高が前年同期比58.0%減の1852億円、営業利益が同57.7%減の55億円だった。売上高は計画を2億円、営業利益は4億円下回ったもよう。
■2024年9月期の業績見通し
2024年9月期の業績は、売上高7500億円(前期比4.1%増)、営業利益300億円(同22.2%増)、経常利益300億円(同20.4%増)、最終利益80億円(同50.0%増)、EPS15.80円を見込む。
・売上高:7500億円(同4.1%増)
・営業利益:300億円(同22.2%増)
・経常利益:300億円(同20.4%増)
・最終利益:80億円(同50.0%増)
・EPS:15.80円
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751