グリー、第1四半期のメタバース「REALITY」の営業益が355%増の4億1000万円と大幅増…5周年のアバター販売が好調、Vtuberの先行投資をカバー
グリー<3632>は、この日(11月2日)、第1四半期のメタバース事業について、売上高が前年同期比16.2%増の19億6200万円、営業利益が同11.2%減の1億1800万円だった。メタバース「REALITY」の売上高が同31.6%増の17億9000万円、営業利益が同355.5%増の4億1000万円と大きく伸び、VTuber事業や法人向けメタバース事業への先行投資をカバーした。
「REALITY」が好調だった要因として、5周年キャンペーンをあげた。「REALITY」の収益は、配信者への「投げ銭」と、アバター販売がメインだが、特にアバター販売が好調だったとのこと。アバターは、投げ銭に比べて採算性が高く、利益への貢献も大きい。費用効率化も奏功したそうだ。日本が最も伸び、米国や台湾、韓国も拡大したという。
法人向けメタバース事業については、営業損失8000万円と赤字転落となった。これは大型案件が終了した一方、それに相当する新規案件がなかったため、一時的に収益が悪化したという。費用面の改善に取り組んでいるそうだ。
このほか、Vtuber事業については、1億8000万円の営業損失となったが、計画の範囲内で先行投資を行っているという。売上は伸びているが、Vtuber事務所の立ち上げや所属タレントの拡充などに投資を行っていく考えで、メタバース事業全体としては収支均衡になることを想定しているとのことだった。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- REALITY
- 代表者
- 代表取締役社長 荒木 英士