11月8日付けの新聞記事

 画像処理関係の技術ベンチャーとして注目されていたフィジオスがVCから資金調達を行った、という記事がありました。

 また、NTTドコモがLTEの通信料金を6510円程度に抑えたものにするとの報道もありました。スマートフォンの普及とも併せて考えると、中期的にモバイルソーシャルの動向にすごく影響を与えそうな予感もします。

■フィジオス、VC5社から4億5000万円の資金調達

 11月8日付けの日経産業新聞は、フィジオスが、ベンチャーキャピタル5社から合計4億5000万円の出資を受けた、と報じています。報道によれば、出資したのはグロービス・キャピタル・パートナーズ、大和企業投資、ニッセイ・キャピタル、みずほキャピタル、東京大学エッジキャピタル。

 フィジオス社は、東大大学院OBらが2009年に設立したベンチャーで、あらゆるものを粒子として処理する物理シミュレーション技術「粒子法」をゲーム制作などに応用しているとのこと。今回の資金調達を通じて、急速に拡大するスマートフォンやタブレット端末向けのコンテンツ開発を強化することが狙いだそうです。

 同社のCTOの小倉豪放氏が2010年のCEDECでも講演されているように、ゲーム業界との関連も深い会社です。

 

■ドコモ、次世代携帯サービス「LTE」の通信料金を月6510円に設定

 11月8日付けの日本経済新聞は、NTTドコモが12月24日よりサービス開始を予定する次世代携帯電話サービス「LTE」の通信料金について、現行サービスを1割弱上回る程度に抑える、と報じています。報道によれば、新サービスは、高精細な映像などを高速の有線ネット回線と同じように楽しめるとのこと。料金を6510円に抑えるなど、消費者が受け入れやすい水準に設定して一気に普及を促し、投資の回収を急ぐのが狙いだそうです。

 LTEについては、完全な定額サービスというわけではなく、データ通信料に応じて料金が設定されており、1ヵ月のデータ通信業が5GBまでならば6510円で、それを2GB超えるごとに2625円を加算するようです。またサービス地域が大都市圏に限られる2012年4月までは2年契約で4935円の特別料金も設定するようです。