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マイネット<3928>は、11月14日、2023年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、赤字事業の停止とグループ会社譲渡による事業構造の変換を進めた影響で減収となったものの、各利益項目は黒字転換を達成した。
なお、最終利益が膨らんでいるのは、子会社滋賀レイクスターズの全株式の売却したことにより第1四半期に特別利益が発生したため、となる。
売上高66億3000万円(前年同期比15.7%減)
営業利益8100万円(前年同期600万円の赤字)
経常利益7300万円(同1600万円の赤字)
最終利益1億1700万円(同7800万円の赤字)①ゲーム事業
プロスポーツライセンスを使用したスポーツゲームに実績のあるOneSports NEXT社を新たにグループに迎え入れ、スポーツコンテンツビジネスに精通している経験豊富なメンバーがグループジョインした。これを契機に新規スポーツゲームのリリースやWeb3ゲーム運営のほか、同社がこれまで開発運営をしてきたファンタジースポーツにおける他競技への横展開などスポーツジャンルにおける開発ラインを強化していく。そして、今期より拡張を進めているゲーム周辺領域のうち新規開発にあたる進捗として、OneSports NEXT社から一般社団法人日本野球機構承認の新作ゲームアプリ『プロ野球ネクストヒーローズ』をリリースした。
10月にはゲーム業界外のクライアントに対してコンサルティング事業を展開しているディゴン社がグループにジョインした。ディゴン社がグループジョインすることで異業種向けのコンサルティング事業が加わり、同社の強みである営業力の拡張とともに、もう一方の強みであるソフトウェア企画/開発力を中期的に活用していくことで、部分受託事業のさらなる成長を狙っていく。
また、クリエイターが生涯活躍し続けられる世界の実現を目指し、ゲーム業界に特化したクリエイターのタレントマネジメントサービスなどを展開しているゲームクリエイターズギルド(以下、GCG社)と業務提携した。GCG社との提携を通じて、同社における人材サービス事業(SES、人材派遣など)の迅速な立ち上げを行うとともに、部分受託事業の成長拡大、そして人員稼働率の更なる向上を実現することを目指す。
②ファンタジースポーツ事業
B.LEAGUE(以下、Bリーグ)の2023-24シーズンの開幕に合わせてBリーグ公認ファンタジースポーツ「B.LEAGUE#LIVE2023」のサービスサイトをオープンした。前シーズンにあたる「B.LEAGUE#LIVE2022」においては主要KPIについて計画を上回る成果を残すことができた。その中でもログイン継続率は米国大手ファンタジー事業者のログイン率や一般的なゲームログイン率を大きく上回り当初計画を超える水準で推移した。今シーズンは前シーズンの成果を活かしより一層ユーザーが楽しめるサービスを提供していく。10月には同社が運営する日本最大級のバスケットボールメディア「BASKET COUNT」の大幅なリニューアルを行った。「BASKET COUNT」からの情報発信を組み合わせ、メディアとゲームの両面から生み出すシナジーを用いて、先日日本で開催されたFIBAバスケットボール・ワールドカップ以降ますます盛り上がりを見せるバスケットボールのファン・コミュニティの熱量を高め、ファンタジースポーツをさらに盛り上げていく。
全社的な取り組みとしては、コスト構造を改善することを目的に人員合理化を実施し、固定費の最適化施策を完了した。今後は、持続的な利益体質への転換に向けゲーム市場での事業拡大およびファンタジースポーツの事業確立を目指し売上の再成長を推進していく。
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■通期予想は8月の修正予想から変更なし
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2023年12月期通期の業績予想については、8月に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高94億円(前期比10.8%減)
営業利益1億1000万円(前期3億9900万円の赤字)
経常利益8500万円(同4億1900万円の赤字)
最終利益1億円(同16億3300万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928