11月21日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前日比33円89銭安の3万3354円14銭でこの日の取引を終えた。ナスダックやフィラデルフィア半導体指数の上昇を受けてハイテク株を中心に買われたものの、寄り付き後は為替の円高や過熱感への意識から売り優勢となった。その後、エヌビディアの決算発表を控えていることもあって様子見ムードが広がり、前日終値付近でのもみ合いに終止した。
こうしたなか、コンテンツ関連株を見ると、主力株を比較して出遅れ感があることもあって幅広い銘柄が買われた。個別では、GENDA<9166>が朝方から買いが殺到し、一時ストップ高まで買われた。前日11月21日に映画配給事業を行うギャガの買収など複数のM&A案件を発表したほか、2024年1月期の連結業績予想の上方修正を発表したことが市場の強い関心を集めているようだ。
アカツキ<3932>が反発。前日、子会社のアカツキゲームスとコーエーテクモゲームスが共同開発している『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』の英語、繁体字中国語、簡体字中国語に対応したグローバル版の配信を決定した。コーエーテクモホールディングス<3635>も反発。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も反発。主力タイトル『パズル&ドラゴンズ』に関して、二宮和也さんが出演する新テレビCMを放映することや、人気アニメ『チェンソーマン』とのコラボを実施すると発表した。直近の下落でできた「窓」を埋めた格好だ。
このほか、レーティング関係では、バンダイナムコホールディングス<7832>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社株についてレーティング「オーバーウェート」の継続とし、目標株価4700円を4300円に引き下げた。一方、MIXI<2121>は続伸。大和証券がレーティング「3」の継続とし、目標株価2550円から2400円に引き下げた。