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ユークス<4334>は、12月8日、2024年1月期の第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表、デジタルカードゲーム『DC デュアルフォース』が不振で短期間での黒字化や、将来における初期開発費用の回収可能性が低いとの判断から減損損失16億5500万円を計上することを決定しており、大幅な最終赤字を計上した。
売上高30億9500万円(前年同期比2.8%減)
営業利益2億4100万円(同69.4%減)
経常利益3億5400万円(同63.6%減)
最終損益13億2800万円の赤字(前年同期7億9900万円の黒字)受託ソフトは、2024年発売予定の『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』(発売元:ディースリー・パブリッシャー)の開発が進行中であることを発表した。
XR事業分野は、8月19日に同社独自の技術ALiS ZEROを使い「ガールズ&パンツァー バーチャルライブ、はじめます!~オオアライで全員集合!!!!!!!~」(主催:バンダイナムコフィルムワークス、バンダイナムコミュージックライブ)のライブ制作に参加した。また、8月11日~13日にはインテックス大阪で、9月1日~3日には幕張メッセで開催された「初音ミク「マジカルミライ 2023」(主催:東京メトロポリタンテレビジョン、クリプトン・フューチャー・メディア)のライブ制作に参加した。
9月16日~17日開催の「プロジェクトセカイ 3rd Anniversary 感謝祭」(主催:セガ、Colorful Palette)においてリアルタイムCGを制作した。10月8日には、セガとColorful Paletteによるリズム&アドベンチャーゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』において、「コネクトライブ 3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」のリアルタイムライブ配信に参加した。
パブリッシング事業分野は、DCコミックスのキャラクターをテーマにしたデジタルカードゲーム『DCデュアルフォース』が8月31日にアーリーアクセスに移行し、10月18日からはSteam / Epic Games Storeにおいて配信を開始した。しかし、短期間での黒字化や、将来における初期開発費用の回収可能性も非常に低いと判断せざるを得ない状況となり、『DCデュアルフォース』に関連する資産を減損処理し、特別損失16億5500万円を計上した。
パチンコ・パチスロ分野は、引き続き複数タイトルの画像開発プロジェクトを受託しており開発が順調に進行した。
そのほか、モバイルコンテンツ分野も複数のプロジェクト開発が進んだ。
また、8月6日から放送が開始されたABCテレビ日曜ドラマ「何曜日に生まれたの」において、美術協力をした。本ドラマ内では、同社のデジタルカードゲーム『DCデュアルフォース」と同社が開発したプロレスゲーム『AEW:Fight Forever』(発売元:THQ Nordic)、さらに同社が開発協力したRPG『Tales of ARISE」(発売元:バンダイナムコエンターテインメント)が使用された。
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■通期業績予想は11月24日に下方修正
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なお、2024年1月期通期の連結業績予想については、11月24日に下方修正を発表済みで以下のとおり。
売上高41億5300万円(前期比3.4%減)
営業利益1億7900万円(同81.1%減)
経常利益2億8300万円(同74.1%減)
最終損益14億2500万円の赤字(前期8億8300万円の黒字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ユークス
- 設立
- 1993年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 谷口 行規
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高40億8700万円、営業利益1億7900万円、経常利益2億8200万円、最終損益13億4900万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4334