セプテーニHD、コミックスマートの発行済株式の56.8%をベンチャーキャピタル3社に来年3月をめどに譲渡 中核事業のデジタルマーケティング事業に集中
セプテーニ・ホールディングス<4293>は、12月19日、連結子会社でIPプラットフォーム事業を手がけるコミックスマートの発行済株式の56.8%をベンチャーキャピタル3社に譲渡することを発表した。譲渡予定日は2024年3月31日までとしており、譲渡価額は非開示。
コミックスマートは、昨今のコロナ禍における巣ごもり需要を捉えた国内での電子書籍市場の盛り上がりや日本発のアニメ作品のグローバルでの人気の高まり、さらに今後数年におけるWebtoon市場への成長期待など、コミックスマートが属するマンガ・アニメ産業の市場環境の追い風を受け、2022年10月にさらなる成長加速のための同社グループ外からの資金調達を実施した。
一方、セプテーニHDは、12月11日公表の「代表取締役及び取締役の異動並びに次期経営体制に関するお知らせ」にて開示した通り、来期に向け経営体制の刷新を図った上で、事業ポートフォリオとして中核事業であるデジタルマーケティング事業へのさらなる集中を高めることで今後の持続的かつ飛躍的な非連続の成長を目指す方針を打ち出した。
そのような経営環境変化の下、IPプラットフォーム事業のコミックスマートについては同社グループ外において事業運営や資金調達を行うことで、これまで以上に大胆かつ機動的な事業投資・運営が可能となることから、コミックスマートの持続的な成長と事業価値の最大化、ひいてはセプテーニHDの企業価値向上につながるとの判断に至り、今回の株式譲渡について決定した。
セプテーニHDは、今後も持分法適用関連会社としてコミックスマート株式の一部保有を続けることで、一株主としてコミックスマートのさらなる成長を支援していくとしている。
なお、コミックスマート代表取締役の佐藤光紀氏は、2024年3月開催予定の定時株主総会終結の時をもってセプテーニHDの取締役、2024年3月31日付でグループ社長執行役員を退任する予定。また、コミックスマート取締役の瀬戸口佳奈氏と、福西祐樹氏も同じく2024年3月31日付でセプテーニHDグループ執行役員を退任する予定であり、セプテーニHDとコミックスマートとの人的関係は2024年3月31日までにすべて解消する予定だ。
この株式譲渡によるセプテーニHDの2023年12月期連結業績への影響は軽微となる見込み。また、株式譲渡の実行日をもって、コミックスマートはセプテーニHDの連結対象から除外され、持分法適用関連会社となり、本株式譲渡による連結業績に与える影響は2024年12月期の第1四半期の連結純損益計算書に計上される予定だ。
株式譲渡による影響も踏まえた2024年12月期連結業績予想については、2024年2月上旬に発表を予定している2023年12月期決算短信にて公表する予定となっている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社セプテーニ・ホールディングス
- 代表者
- 代表取締役 神埜 雄一
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4293
会社情報
- 会社名
- コミックスマート