『ウマ娘』と『モンスト』が分け合う形に アニメなどゲーム外の取り組も重要に 12月30日~1月5日のGoogle Play売上ランキング振り返り

木村英彦 編集長
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2023年12月30日~2024年1月5日のGoogle Play売上ランキング上位の状況を振り返っていこう。通常は動きが少ないGoogle Playの売上ランキングだが、年末年始を挟んだこともあって大きな動きが見られた。まず、首位争いから見ていくと、Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が大晦日と元旦を含む前半戦を支配した。そして年明けから急上昇してきたMIXI<2121>『モンスターストライク』が首位を獲得し、そのまま週末に突入した。

両タイトルの主だった施策は以下のとおり。

・『ウマ娘』…★3キタサンブラックが登場するプリティーダービーガチャと、SSRドゥラメンテ、SSRサトノダイヤモンドが登場するサポートカードガチャを開催
・『モンスト』…新限定キャラ「マサムネ」が登場するガチャ「新春!特別おまけ付き 超・獣神祭」を開催

興味深いのは両タイトルともアニメを有効活用してキャラクターの魅力を訴求していることだ。『ウマ娘』についてはTVアニメが放送されていたし、『モンスト』も「マサムネ」実装に先立って、「マサムネ」が主人公のアニメをYouTube上で配信した。『ウマ娘』はもともとメディアミックスプロジェクトだが、コミュニティやリアルの取り組み、会社としてのブランディングも含めゲーム外での取り組みの重要性は増していきそうだ。

営業日数が少ないが、平日朝の状況は以下のとおり。

 

■ 2024年1月4日

1月4日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、MIXI<2121>の『モンスターストライク』がApp Storeと同様に首位に立った。

『モンスト』は、1月1日0時より、超・獣神祭の新限定キャラクター「マサムネ」が登場したガチャ「新春!特別おまけ付き 超・獣神祭」を開催していることが首位獲得の原動力となったようだ。2023年のモバイルゲーム売上ランキングで首位に返り咲いた『モンスト』だが、今年2024年もまずは順調なスタートを切ったと言えそうだ。


出所:Sensor Tower

続く2位にはFGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が浮上した。『FGO』は、1月1日0時から、「2024年お正月キャンペーン」を開始するとともに、有償限定で1回のみ利用できる「2024年お正月福袋召喚(男女別×宝具タイプ・効果別)」や、期間限定サーヴァント「★5 (SSR)ヤマトタケル」が新登場した「ニューイヤー2024 ピックアップ召喚」を開催していることが今回の順位上昇につながっているもよう。


出所:Sensor Tower

ほか、Wright Flyer StudiosとKeyの『ヘブンバーンズレッド』や、セガとColorful Paletteの『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』などがトップ30に復帰した。

順位 変化 タイトル 提供会社
1 ↑4 モンスターストライク MIXI<2121>
2 ↑4 Fate/Grand Order アニプレックス
3 ↑1 ウマ娘 プリティーダービー Cygames<4751>
4 ↑7 勝利の女神:NIKKE Level Infinite
5 ↑2 崩壊:スターレイル COGNOSPHERE
6 ↓3 ドラゴンクエストウォーク スクウェア・エニックス<9684>/コロプラ<3668>
7 ↑14 プロ野球スピリッツA コナミデジタルエンタテインメント<9766>
8 呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ) サムザップ<4751>
9 ↓7 パズル&ドラゴンズ ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>
10 ↑41 ヘブンバーンズレッド Wright Flyer Studios<3632>/Key
11 ↑2 ブルーアーカイブ -Blue Archive- Yostar
12 ↑25 プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク セガ<6460>/Colorful Palette<4751>
13 ↑54 ドラゴンボールZ ドッカンバトル バンダイナムコエンターテインメント<7832>/アカツキゲームス<3932>
14 ↑30 LINE:ディズニー ツムツム LINEヤフー<4689>/NHN PlayArt
15 ↓14 原神 COGNOSPHERE
16 ↑19 三國志 真戦 Qookka Games
17 ↓8 パズル&サバイバル 37Games
18 ↓8 アズールレーン Yostar
19 ↑1 ロマンシング サガ リ・ユニバース スクウェア・エニックス<9684>/アカツキゲームス<3932>
20 ↓5 ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険 Efun
21 ↓2 放置少女 〜百花繚乱の萌姫たち C4 Connect
22 ↓10 ロイヤルマッチ Dream Games
23 ↓9 モンスターハンターNow Niantic/カプコン<9697>
24 ↑24 にゃんこ大戦争 ポノス
25 ↑16 ONE PIECE バウンティラッシュ バンダイナムコエンターテインメント<7832>
26 ↓4 メメントモリ バンク・オブ・イノベーション<4393>
27 ↑18 グランブルーファンタジー Cygames<4751>
28 ↓3 あんさんぶるスターズ!!Music Happy Elements
29 ↑17 妖怪ウォッチ ぷにぷに レベルファイブ/NHN PlayArt
30 ↓14 Pokémon GO Niantic



 

■ 2024年1月5日

1月5日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、上位4タイトルの順位に動きはなく、MIXI<2121>の『モンスターストライク』が首位をキープした。

ランキングの動きで目立ったのは、前日の27位から15位に浮上したCygamesの『グランブルーファンタジー』だ。『グラブル』は、12月31日12時より、レジェンドフェスを開催しており、「ハイラ」と「ティラ」、そして「ウリエル」(リミテッドシリーズ)が仲間になるキャラ解放武器が新登場していることなどが売上に大きく寄与しているようだ。


出所:Sensor Tower

また、LINEヤフー<4689>とNHN PlayArtの『LINE:ディズニー ツムツム』が前日の14位から11位に上昇し、トップ10圏内をうかがう位置につけてきた。『ツムツム』は、1月4日より、セットツム「カラフルミッキー&フレンズ〈セット〉」が新登場したプレミアムBOXを1月7日10時59分まで確率UPで実施していることが今回の順位上昇につながっているもよう。


出所:Sensor Tower

ほか、コーエーテクモゲームスの『信長の野望 出陣』がトップ30に復帰した。

順位 変化 タイトル 提供会社
1 モンスターストライク MIXI<2121>
2 Fate/Grand Order アニプレックス
3 ウマ娘 プリティーダービー Cygames<4751>
4 勝利の女神:NIKKE Level Infinite
5 ↑1 ドラゴンクエストウォーク スクウェア・エニックス<9684>/コロプラ<3668>
6 ↑1 プロ野球スピリッツA コナミデジタルエンタテインメント<9766>
7 ↑1 呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ) サムザップ<4751>
8 ↓3 崩壊:スターレイル COGNOSPHERE
9 パズル&ドラゴンズ ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>
10 ヘブンバーンズレッド Wright Flyer Studios<3632>/Key
11 ↑3 LINE:ディズニー ツムツム LINEヤフー<4689>/NHN PlayArt
12 ↓1 ブルーアーカイブ -Blue Archive- Yostar
13 ↓1 プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク セガ<6460>/Colorful Palette<4751>
14 ↓1 ドラゴンボールZ ドッカンバトル バンダイナムコエンターテインメント<7832>/アカツキゲームス<3932>
15 ↑12 グランブルーファンタジー Cygames<4751>
16 三國志 真戦 Qookka Games
17 ↑2 ロマンシング サガ リ・ユニバース スクウェア・エニックス<9684>/アカツキゲームス<3932>
18 ↓3 原神 COGNOSPHERE
19 ↓2 パズル&サバイバル 37Games
20 ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険 Efun
21 ↓3 アズールレーン Yostar
22 ↑2 にゃんこ大戦争 ポノス
23 ↓1 ロイヤルマッチ Dream Games
24 ↓3 放置少女 〜百花繚乱の萌姫たち C4 Connect
25 ↓2 モンスターハンターNow Niantic/カプコン<9697>
26 ↑3 妖怪ウォッチ ぷにぷに レベルファイブ/NHN PlayArt
27 ↓2 ONE PIECE バウンティラッシュ バンダイナムコエンターテインメント<7832>
28 ↑2 Pokémon GO Niantic
29 ↑2 信長の野望 出陣 コーエーテクモゲームス<3635>
30 ↓2 あんさんぶるスターズ!!Music Happy Elements

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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