1月16日の東京株式市場は7営業日ぶりの反落。日経平均株価は、前日比282円61銭安の3万5619円18銭でこの日の取引を終えた。前日まで6連騰していたこともあり、短期的な過熱感から利益確定の売りに押された。ただ、直近の日経平均の上昇幅が2600円と急ピッチで上昇したことを考えると、底堅さがみられるとの指摘もあった。日銀の政策修正に関する観測や思惑が後退し、日本株の相対的な割安感への意識がみられるという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ケイブ<3760>が続伸となった。前日に黒字転換した11月中間決算を好感してストップ高となった流れを引き継いだものの、急騰後ということもあり、上値では利益確定の売りも入る状況で、この日は寄り付き値を挟んでのもみ合いに終始した。
ワンダープラネット<4199>は反落。前場では前日に発表した第1四半期決算の黒字転換を好感して昨年12月5日以来となる1200円台を回復する場面があったが、徐々に上げ幅を縮小。後場に入ると、前日終値付近でもみあっていた。
他方、サイバーステップ<3810>が5日続落。昨年来安値を更新した。前日1月15日に発表した2023年5月期の第2四半期決算が大幅減収・赤字幅拡大での着地となったことが嫌気されているようだ。クルーズ<2138>も昨年来安値更新。
このほか、任天堂<7974>が反落。マッコーリーキャピタル証券が同社株のレーティングについて「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしたことが観測された。目標株価は7400円で変更はない。
これ以外に以下のレーティング・目標株価の変更が観測された。
・野村證券
東宝<9602>:レーティング「Buy」→「Buy」、目標株価6600円→6400円
・岩井コスモ証券
IGポート<3791>:レーティング「A」→「A」、目標株価4500円→5500円
・水戸証券
クリーク・アンド・リバー社<4763>:レーティング「B+」→「B+」、目標株価2500円→2450円