ユークス、24年1月期決算は最終損失13億円と前年8億円の黒字から赤字転落…「DCデュアルフォース」16億円の減損、25年1月期は黒字転換の見通し

ユークス<4334>は、3月8日、2024年1月期(23年2月～24年1月)の連結決算を発表し、売上高40億8700万円(前の期比5.0%減)、営業利益1億7900万円(同81.1%減)、経常利益2億8200万円(同74.1%減)、最終損失13億4900万円(前の期は8億8300万円の利益計上)だった。

・売上高:40億8700万円(同5.0%減)
・営業利益:1億7900万円(同81.1%減)
・経常利益:2億8200万円(同74.1%減)
・最終損失:13億4900万円(同8億8300万円の利益計上)

同社では、「DCデュアルフォース」の広告宣伝費や人件費などの増加が収益を圧迫したほか、「DCデュアルフォース」関連資産の減損処理を行い、特別損失16億6500万円を計上したことが響いた、としている。

■受託ソフト

プロレスゲーム「AEW: Fight Forever」がTHQ Nordic GmbHから2023年6月29日に発売した。また、2024年発売予定の「四角い地球に再びシカク現る!?デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS」(発売元:ディースリー・パブリッシャー)の開発が進行中。

また、バンダイナムコエンターテインメント「Tales of ARISE」の大型ダウンロードコンテンツ「Tales of ARISE - Beyond the Dawn」(2023年11月9日発売)ではレベルデザイン、バトル実装等のプログラム、カットシーン作成など、PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, Steam全プラットフォームでの開発に参加した。その他、複数のプロジェクトの開発が進んでいる。

■XR事業分野

自社オリジナル技術であるAR Live System「ALiS ZERO」は、引き続き複数のライブ開催に寄与している。「初音ミク JAPAN TOUR2023～THUNDERBOLT～」で初音ミク・鏡音リン・鏡音レンの楽曲の一部についてCG制作を担当した。

また、「ガールズ&パンツァー バーチャルライブ、はじめます!～オオアライで全員集合!!!!!!!～」や「初音ミク「マジカルミライ2023」」のライブ制作に参加した。また、「プロジェクトセカイ 3rd Anniversary 感謝祭」のリアルタイムCGを制作した。

このほか、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」の「コネクトライブ 3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」のリアルタイムライブ配信に参加した。「HATSUNE MIKU EXPO 2023 VR」のCGモーションデータの制作も行った。

■パブリッシング事業分野

DCコミックスのキャラクターをテーマにしたデジタルカードゲーム「DC デュアルフォース」が2023年8月31日にアーリーアクセスに移行し、2023年10月18日からはSteam / Epic Games Storeにおいて配信を開始した。しかし、短期間での黒字化や、将来における初期開発費用の回収可能性も非常に低いと判断せざるを得ない状況となり、「DC デュアルフォース」に関連する資産の減損処理を行った。

■パチンコ・パチスロ分野

引き続き複数タイトルの画像開発プロジェクトを受託しており開発が順調に進行している。

■モバイルコンテンツ分野

複数のプロジェクト開発が進んでいる。

■2025年1月期の業績見通し

2025年1月期の業績は、売上高40億4000万円(前期比1.1%減)、営業利益3億9700万円(同121.4%増)、経常利益3億9700万円(同40.7%増)、最終利益3億3300万円(前期は13億4900万円の損失計上)と大幅黒字・最終黒字転換を見込む。

・売上高:40億4000万円(同1.1%減)
・営業利益:3億9700万円(同121.4%増)
・経常利益:3億9700万円(同40.7%増)
・最終利益:3億3300万円(同13億4900万円の損失計上)
・EPS:39.65円