GENDA、24年1月期決算は営業利益27%増の53億円 「GiGO」ブランド中心にAM施設好調 新規出店と買収店舗が押し上げ

GENDA<9166>は、3月11日、2024年1月期(23年2月~24年1月)の連結決算を発表し、売上高556億9700万円(前の期比20.8%増)、営業利益53億7000万円(同26.5%増)、経常利益52億1600万円(同30.0%増)、最終利益41億7800万円(同19.5%増)と増収増益だった。主力のアミューズメント施設の既存店売上の伸びに加え、新規出店と買収による店舗網の拡大が奏功した。

・売上高:556億9700万円(同20.8%増)
・営業利益:53億7000万円(同26.5%増)
・経常利益:52億1600万円(同30.0%増)
・最終利益:41億7800万円(同19.5%増)

 

 

各セグメント別の状況は以下の通り。

■エンタメ・プラットフォーム事業

売上高は540億6000万円(前年同期比18.0%増)、セグメント利益は79億9200万円(前年同期比29.9%増)となった。

「アミューズメント」のうち国内においては、積極的な新規出店とロールアップM&Aに注力した。

「GiGO」屋号のアミューズメント施設13店舗の他、推し活専門ショップやポーカールームといった新業態の店舗を合わせた合計15店舗の新規出店と、M&Aにより7店舗を取得した。また、都市部での人流の増加やプライズゲーム売上の好調な推移等により、既存店の売上高も伸長したことに加え、店舗のDX化によるユーザーの利便性向上と店舗運営の効率化を進めた。今後もこれらの施策を継続して推進することで、「GiGO」のブランド力向上と、今まで以上にユーザーに楽しめるアミューズメント施設の創出・拡大に努めていく。

また、「アミューズメント」のうち海外においては、2023年9月末に、全米にミニロケ(スタッフの常駐しないゲームコーナー)を展開する米国法人 Kiddleton, Inc.の全株式を取得し、持分法適用関連会社から連結子会社とした。これに加え、同年12月には、伍彩匯業(広州)貿易有限公司が中国大陸の「GiGO」1号店となるアミューズメント施設「GiGO時尚天河」を出店するなど、エンタメ・プラットフォームのグローバル展開が着実に進んでいる。

前期におけるアミューズメント施設は、新規出店18店舗(国内15店舗、海外3店舗)に加え、M&Aにより12店舗(国内7店舗、海外5店舗)を取得した一方、7店舗(国内6店舗、海外1店舗)を閉店し、2024年1月末において、国内262店舗(前年比16店舗増)、海外11店舗(前年比7店舗増)、合計273店舗(前年比23店舗増)となっている。また、2024年1月末におけるミニロケ拠点数は、国内206箇所(前年比153箇所増)、海外308箇所(前年比307箇所増)、合計514箇所(前年比460箇所増)となっている。

さらに、「F&B」において、IPコンテンツとファンとを繋ぐプラットフォームの多様化を目的に、2023年10月末に、レモネードの製造・販売を手掛けるレモネード・レモニカ(以下「レモネード・レモニカ」)を、同年11月末に、「ヒルバレー」ブランドのポップコーンの企画・製造・販売を行う日本ポップコーン(以下「日本ポップコーン」)を連結子会社とした。2024年1月末時点で、レモネード・レモニカは国内に53店舗、日本ポップコーンは国内に3店舗展開しており、今後「エンタメとしての食」を提供する「F&B」も、エンタメ・プラットフォームの一翼を担っていく。

 

■エンタメ・コンテンツ事業

売上高は23億6300万円(前年同期比230.0%増)、セグメント利益は400万円(前年同期比86.2%減)となった。

「キャラクターMD」においては、2023年10月末にプライズ(景品)の卸売事業を展開するアレスカンパニーを、2024年1月末にプライズの企画や販売事業等を展開するフクヤホールディングスを連結子会社とした。

また、「コンテンツ&プロモーション」においては、2023年9月末に、ロケーション・エンターテイメントにおける映像を軸とした様々な「体験型コンテンツ」の企画・制作・販売を行うダイナモアミューズメントの全株式を取得し、持分法適用関連会社から連結子会社とした。同年11月末には、独立系映画配給会社のトップブランドであるギャガを連結子会社とした。

これらM&Aにより、アミューズメント関連で最も重要なプライズゲームにおけるバリューチェーンの垂直統合が実現するとともに、「エンタメ・プラットフォーム事業」の上流の事業領域と位置付けている「エンタメ・コンテンツ事業」の強化が着実に進行し、同社グループのエンタメ経済圏が大きく広がった。

 

■2025年1月期の業績見通し

2025年1月期の業績は、売上高1000億円(前期比79.5%増)、営業利益70億円(同30.3%増)、経常利益66億円(同26.5%増)、最終利益43億円(同2.9%増)、EPS124.80円を見込む。

・売上高:1000億円(同79.5%増)
・営業利益:70億円(同30.3%増)
・経常利益:66億円(同26.5%増)
・最終利益:43億円(同2.9%増)
・EPS:124.80円

会社情報

会社名
GENDA
設立
2018年5月
代表者
申 真衣
決算期
1月
直近業績
持株会社としてアミューズメント施設運営事業やアミューズメントマシンのレンタル事業、オンラインクレーンゲーム事業を展開するグループ各社の事業成長支援、経営管理を行っている。傘下にGENDA GiGO Entertainmentのほか、GENDA Games、エスピーエスエ、トーキョーキャラクターメーカーズや伍彩汇业(广州)贸易有限公司などがある。
上場区分
未上場
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