【ゲーム株概況(4/9)】アイビスとまんだらけ年初来高値、テレ朝追加取得の壽屋4日続伸 BCゲームへの懸念からenish反落、カバー年初来安値

4月9日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比426円09銭高の3万9773円13銭でこの日の取引を終えた。半導体投資に関連する報道が相次いだことから指数寄与度の大きい半導体製造装置に買いが集まり、指数を押し上げた。ただ、決算シーズン前ということもあり、手がかり材料に乏しく、売買代金は低調だった。米国の消費者物価指数や卸売物価指数、欧州中央銀行(ECB)理事会など大きなイベントを控えており、当面様子見ムードが続くとの見方が出ていた。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、手がかり材料に乏しい中、循環物色の動きがみられた。アイビス<9343>やまんだらけ<2652>が年初来高値を更新した一方で、自律反発狙いの買いが入ったモイ<5031>やHEROZ<4382>などが高い。

23年12月~24年2月の決算発表を控えているテイツー<7610>やケイブ<3760>、ワンダープラネット<4199>にも物色の矛先が向かった。

また、壽屋(コトブキヤ)<7809>が4日続伸。テレビ朝日が先週末4月5日、同社株式18万株を3億3800万円で追加取得し、持分法適用会社にすることが引き続き材料視されたようだ。

コーエーテクモホールディングス<3635>が小幅続伸。子会社のコーエーテクモゲームスがシンガポール法人であるYOUZUに対して、著作権侵害等の行為の差止とともに、当該行為から生じた損害の賠償を求める訴訟を起こしたと発表した。

他方、enish<3667>が3日ぶりに反落。ブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories』のApp StoreとGoogle Playで事前予約を開始したが、App Storeのストアページのリリース予定日が「2024年6月25日」と記載されており、当初の4月よりリリースが遅れるとの懸念が出ているようだ。なお、会社側ではApp Store上でのリリース予定日について、「仮の日程」としている。

このほか、ANYCOLOR<5032>が反落、カバー<5253>が年初来安値を更新した。Vtuber関連については成長性に関して懸念が出ており、決算発表を見極めたいという動きがあるようだ。