フレームシンセシス、自社開発の汎用VRシステムをベースにしたマルチプレイヤーVR・MR体験システム「XRシンセシス Spatial Theater」を提供開始

VR・インタラクティブコンテンツ全般の開発・制作を行うフレームシンセシスは、自社開発の汎用VRシステム「XRシンセシス」をベースにしたマルチプレイヤーVR・MR体験システム「XRシンセシス Spatial Theater(スペーシャルシアター)」を提供開始したことを発表した。

本システムは、一般社団法人デジタルステッキがサファリガイド太田ゆか氏協力のもと制作した「バーチャルサファリ」VR映像の視聴システムとして初めて導入された。

「XRシンセシス Spatial Theater」は、同一空間で複数の体験者が一緒にVR・MRコンテンツを体験できるソリューション。Meta Questその他のVRヘッドセットで現実空間の位置あわせを行い、現実空間とVR空間の位置関係をすべての体験者で同一に保つことによって、何もないスペースに「空間劇場」を創出する。ステレオ360度映像の同時視聴のほか、CGコンテンツや、体験者が部屋を歩きまわるインタラクティブなコンテンツにおいても利用できる。コンテンツにあわせてアバターをカスタマイズすることも可能だ。

マルチプレイヤー通信は、現場のインターネット接続環境に応じてクラウドネットワークサービスまたはWi-Fiルーターによるローカルネットワークのいずれかを選択可能。また、実運用の際に必要となるオペレーター端末からのコンテンツ再生制御や、VRヘッドセットの接続状態・バッテリー残量等の監視機能、途中参加機能等を備えている。「バーチャルサファリ」体験会においては、最大8名の体験者が約30分間のコンテンツを支障なく同時視聴することができた。

施設型エンターテインメントやインスタレーション、VR・MRトレーニング、VR映画、単発のVR体験イベントなど、マルチプレイヤーのXR体験ソリューションとして幅広い活用が可能だ。

▼「バーチャルサファリ」について
「バーチャルサファリ」は、2014年より福祉分野においてVR映像を活用してきた登嶋健太氏(一般社団法人デジタルステッキ代表理事)と、南アフリカ政府公認サファリガイド太田ゆか氏が、サファリツアーのVR映像を人々に届けるクラウドファンディング企画。2024年4月14日に小田急電鉄様が運営するXR体験施設「NEUU(ニュー)」にて活動報告イベントが実施された。イベント当日は、動物たちや自然の姿を収めた臨場感溢れる映像をVRヘッドセットやドーム型ディスプレイを使用して体験できたほか、登嶋・太田両氏によるトークセッションが行われた。