KONAMI、東大の藤本徹研究室と『桃太郎電鉄 教育版』の教育的価値を評価する共同研究を開始

コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)と国立大学法人東京大学大学院情報学環 藤本徹研究室は、『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』(『桃太郎電鉄 教育版』)の教育的価値の評価に関する共同研究を開始したことを明らかにした。

 

■共同研究の目的

この共同研究は、コナミデジタルエンタテインメントが「桃太郎電鉄」を教材として無償で提供する『桃太郎電鉄 教育版』の教育的価値の評価を行い、今後の導入支援や普及促進のための学術的知見を提供することを目的としている。

導入校での授業等の教育活動への導入状況を調査し、『桃太郎電鉄 教育版』が教育現場で活用されることによる教員や生徒の教育的インパクトを多面的に評価する。

導入が活発な学校の状況や効果的な活用事例を整理して、教育ニーズごとの導入ガイドや補助教材の制作など、『桃太郎電鉄 教育版』を軸とした教育リソースの拡充や利用促進に寄与する研究を実施する。

 

■「桃太郎電鉄」のエデュテイメントに関する取り組み

「桃太郎電鉄」は、1988年に第1作が登場して以来、35年にわたって幅広い年代に楽しまれている国民的ボードゲーム。「日本全国を巡って物件を買い集め、資産総額日本一を目指す」というゲーム性を活かして、2023年からノートPCやタブレット端末で動作する『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』を、学校教育機関へ無償提供している。

各地の名産・名所などを遊びながら身につけることができるほか、難読地名の書き取りや収益率の計算など、幅広い学習に活用されている。7,000を超える導入校のうち、約4,000校は小学校となっており、これは全国の小学校のおよそ20%に相当する。(※導入数は、いずれも2024年3月時点)

 

■研究代表者コメント

・株式会社コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサー 岡村 憲明氏
「桃太郎電鉄」が、地理や漢字の学習に役立っているのではないか、という漠然とした感触を頼りに、手探りで送り出した『桃太郎電鉄 教育版』ですが、多くの先生方に受け入れていただき大変感激しています。一方で、教育現場にゲームを導入することに懸念を持たれている方も、まだまだいらっしゃると思いますので、この研究によって、『桃太郎電鉄 教育版』の学習効果が示されることで、「エデュテイメント」への理解が広がることを願っています。

・東京大学大学院情報学環 准教授 藤本 徹氏
『桃太郎電鉄 教育版』のように市販の人気ゲームタイトルの教育版が開発されて、これほど大規模に導入される例は世界的にも数は限られており、とても興味深い事例です。学校現場の先生方の教育実践がさらに充実して、これから導入したい方たちを後押しできるような研究を行いたいと考えています。調査に協力してくださる学校の先生方、この研究に参画したい研究者や学生の方々と連携して活動しますので、ご関心がある方はぜひご連絡ください。

 

■『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』概要

・対応プラットフォーム:Windows PC, Chromebook, iPad
・対応インターフェース:キーボード、タッチパネル
・プレー人数:1~4人(オンラインプレー:非対応)

 

▼公式サイト(※導入の申込みやお問合せはこちらから)
https://www.konami.com/games/momotetsu/education/

 

(C)さくまあきら(C)Konami Digital Entertainment