【ゲーム株概況(5/23)】経営方針説明会のソニーが反発 新作リリースのリベルも高い スクエニHDやブシロードが年初来安値更新

5月23日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比486円23銭高の3万9103円22銭でこの日の取引を終えた。朝方発表されたエヌビディアの決算を好感して、アドバンテストやディスコ、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ<9984>など半導体関連が買われて、指数の伸びをけん引した。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ソニーグループ<6758>が反発。同社はこの日、経営方針説明会を開催した。エヌビディアの決算発表を受けてハイテク株も物色されたが、同社株もその一角として買われたようだ。

市場全体としてみると、半導体関連を中心に主力株に資金が向かっており、ゲームやアニメ関連株については買いの入り方が限定的だったようだ。

アエリア<3758>が反発。同社の子会社であるリベル・エンタテインメントが本日、ポニーキャニオンと共同で、新作スマートフォンゲーム『18TRIP』の正式サービス開始を控えている(現在、サービス中)。

ハピネット<7552>が年初来高値を更新した。岩井コスモ証券が同社の投資判断を「B+」から「A」に格上げし、目標株価も2900円から4000円に引き上げたことが市場の関心を集めている。

KLab<3656>が反発。年初来安値を更新する場面があったが、この日、EAと共同開発したサッカーゲーム『EA SPORTS FC TACTICAL』を東アジア・東南アジアの一部地域で配信すると発表した。

このほか、coly<4175>が反発し、MIXI<2121>、グリー<3632>、サイバーエージェント<4751>も高い。

他方、フリュー<6238>が4日続落。岡三証券が投資判断を「強気」から「中立」に格下げし、目標株価も2100円から1100円に引き下げたことが市場から嫌気されたようだ。

ネクソン<3659>も大幅安。中国で配信されている『アラド戦記モバイル』は引き続き中国App Storeのセールスランキングで首位をキープしているが、利益確定の売りに押されたようだ。

ブシロード<7803>も大幅安。年初来安値を更新した。レックが新日本プロレスのスポンサーから撤退すると報じたことが嫌気されたとの見方が出ている。

『ウィザードリィ』が発売されたと発表したドリコム<3793>のほか、ポールトゥウィンホールディングス<3657>、カヤック<3904>、マーベラス<7844>、エイベックス<7860>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が年初来安値を更新した。