【今日は何の日?】国産スキル制MMORPG『ベルアイル』が正式サービス開始(2006年5月25日)

過去に掲載された記事を元に、その日ゲーム業界ではどのような出来事があったのか振り返る「今日は何の日?」のコーナー。  

2006年5月25日にオンラインRPG『ベルアイル(BelleIsle)』がサービスを開始した。このタイトルは、ヘッドロックが開発し、ベクター子会社のベルクスが運営していた国産のPC向けMMORPGだ。今回はサイト設立前のことであるうえ、本作の記事を掲載した実績もないが、記者が関係会社に勤務していたので少し思い入れがあるため取り上げた。

本作は、『ウルティマオンライン』や『Master of Epic』と同じくスキル制を採用するMMORPGとして月額課金とアイテム課金のハイブリッド制でサービスが始まったが、翌年には基本プレイ無料のアイテム課金制に移行した。運営会社もELEVEN-UPから事業譲渡を経てGAMESPACE24(後のベルクス)に代わり、2012年8月に惜しまれつつサービスを終了した。

当時、「国産」と「スキル制」というワードは、MMORPGユーザーには特別な響きがあったように思う。戦闘職だけでなく生産職も存在して経済が回って、そしてファンタジー世界での生活を自由に楽しめる空間…。そしてそれは月額課金だからこそ成り立つ、などと妄想したものである。記者は自由度の高さと生活感を好み、『Master of Epic』とともによく遊んでいた。

ちなみに、関係者によると、『BelleIsle』(美しい島)というタイトルは、孫泰蔵氏が名付けたものだったそうだ(孫氏の資産管理会社の社名も「BelleIsle」である)。