【決算カレンダー】ゲーム関連企業の4～6月決算発表シーズンが到来　『学マス』ヒットでサイバーエージェントの業績寄与は？　ネクソンは中国『アラド戦記モバイル』が大ヒット

ゲーム関連企業の2024年4～6月の決算発表シーズンがスタートする。7月最終週から8月の前半にかけて比較的に分散した発表スケジュールとなっているが、山の日を含む3連休直前の8月8日と9日が発表のピークと言えそうだ。

なお、この四半期は6月本決算の発表シーズンとなり、グリー<3632>とボルテージ<3639>、ブシロード<7803>、壽屋（コトブキヤ）が本決算の発表を予定している。

直近のゲーム関連企業の状況を見ると、前四半期は受託開発関連や、人材紹介関連などで市況の変化・苦戦が目立っている。大手企業の方針転換から市場環境の変化へと大きく影響していたことが想定される。この流れが今回の四半期でどうなっているのかはじっくりと見極める必要がありそうだ。

さて、注目企業をピックアップすると、すでに定番となってしまっているがサイバーエージェント<4751>だろう。『鳴潮』など海外産のゲームのヒットが目立った新作の中で、国内産タイトルとして目立ったヒットを飛ばしたのが『学園アイドルマスター』だ。この『学マス』の開発を担当しているのがサイバーエージェントの子会社QualiArtsとなる。前四半期は『GRANBLUE FANTASY: Relink』の売上寄与と、『ウマ娘 プリティーダービー』の3周年施策が同社のゲーム事業のけん引役となっていたが、この四半期は『学マス』どの程度の業績寄与となっているのか注目される。ニトロプラス買収による展望も関心が募る。

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また、新作の好調という観点でいえば、ネクソン<3659>の足元の状況も注目される。こちらは国内ではなく中国での新作となるが、5月21日に配信開始した『アラド戦記モバイル』が同国で大ヒットを飛ばしている。また、この四半期には寄与してこないものではあるが、7月2日にグローバルで配信開始した『The First Descendant』がSteam市場で活況を呈している。これら新作のヒットが業績面に与えるポジティブな影響がこの四半期はどこまで出ているのかをまずは確認したいところ。

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