ネクソン<3659>は、5月14日、2024年12月期 第1四半期(24年1月~24年3月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益1084億1800万円(前年同期比12.6%減)、営業利益291億4600万円(同48.2%減)、税引前利益542億3900万円(同24.6%減)、最終利益359億1800万円(同32.0%減)だった。
・売上収益:1084億1800万円(同12.6%減)
・営業利益:291億4600万円(同48.2%減)
・税引前利益:542億3900万円(同24.6%減)
・最終利益:359億1800万円(同32.0%減)
同社では、売上収益について、『アラド戦記』と『FC ONLINE』が好調であった前年同期との比較で減収となった、としている。営業利益は、売上収益の減少に加え、費用の増加と一過性の損失を計上したことから、前年同期比で48%減少の291億円となった。最終利益の減益は、主に営業利益が減少したことによる。
■韓国
売上収益は前年同期比で12%減少の573億円となり、同社予想を上回った。『FC ONLINE』及び『FC MOBILE』の売上収益が想定を上回ったことが要因。『FC ONLINE』の売上収益は、2023年第1四半期の高い水準との比較で減少した一方で、アップデート及びプロモーションの成功により業績予想を上回った。
韓国『メイプルストーリー』の売上収益は同社業績予想をわずかに下回った。プレイヤーエンゲージメントを改善させる戦略のもと、短期的に課金施策も抑え、ネット・プロモ-タースコア・が1月から4月の期間で14ポイント改善するなどの成果が得られた。
■中国
売上収益は、前年同期比で32%減少の292億円となり、業績予想レンジ内で着地した。『アラド戦記』の減収が、『MapleStory: The Legends of Maple・』の増収寄与を上回った。
中国『アラド戦記』の売上収益は同社業績予想の上限値で着地。売上収益及びアクティブユーザー数の回復に向けて、ゲーム内経済のバランス改善に継続して取り組み中。第2四半期以降もコンテンツアップデートにより、ゲーム内経済をより一層改善させていく予定。
■日本
売上収益は前年同期比1%増加の36億円となり、同社業績予想を上回った。『ブルーアーカイブ』の好調が業績をけん引した。対前年同期では、『メイプルストーリー』の成長がモバイルタイトルの減収により相殺した。
■北米及び欧州
売上収益は前年同期比92%増加の99億円となった。『THE FINALS』及び『デイヴ・ザ・ダイバー』の増収寄与や『メイプルストーリー』の成長が主な要因。一方、『THE FINALS』が想定以下であったことにより、同社業績予想をわずかに下回った。
『THE FINALS』は、3月に開始したシーズン2により、プレイヤー指標が短期的に増加したものの、リテンション及び売上収益が想定を下回った。Embarkの開発チームは韓国のライブ運用チームと共に主要課題の分析及び問題に対応中。
■その他の地域
売上収益は83億円となり、同社業績予想を上回った。主に『メイプルストーリー』、『メイプルストーリーM』及び『ブルーアーカイブ』が業績をけん引した。対前年同期では、複数のモバイルタイトルの売上収益が減少した一方で、『メイプルストーリー』の堅調な成長及び『HIT2』の増収寄与により14%増加した。
■直近のリリース及び今後配信予定の新作タイトル
・『HIT : The World』:『HIT2』の日本サービスを4月17日に配信開始
・『MapleStory Worlds・』:韓国で正式サービスを4月25日に開始
・『アラド戦記モバイル』:テンセントによるパブリッシングで、5月21日に配信開始予定
・『The First Descendant』:今年夏にローンチ予定。Steam上のウィッシュリストで現在7位にランクイン
・『マビノギモバイル』:人気PC向けMMORPGのモバイル版を数四半期中にローンチ予定
・『The First Berserker: Khazan』:『アラド戦記』のIPをベースとしたハードコア・アクションRPG。このタイトルを通じてネクソンの大人気シリーズを世界中のプレイヤーに広めることを目的とする
・『ARC Raiders』:Embark Studiosがグローバル向けに開発中の3人称視点、PvPvEエクストラクションシューター
■2024年12月期第2四半期累計の業績は、の見通し
続く第2四半期累計の業績はレンジ予想となっており、売上収益2007億2800万円~2131億4900万円(前年同期比8.1%減~同2.5%減)、営業利益464億8300万円~568億4900万円(同44.6%減~同32.2%減)、税引前利益752億8100万円~856億5000万円(同34.4%減~同25.3%減)、最終利益488億7100万円~567億7700万円(同36.8%減~同26.6%減)を見込む。
・売上収益:2007億2800万円~2131億4900万円(前年同期比8.1%減~同2.5%減)
・営業利益:464億8300万円~568億4900万円(同44.6%減~同32.2%減)
・税引前利益:752億8100万円~856億5000万円(同34.4%減~同25.3%減)
・最終利益:488億7100万円~567億7700万円(同36.8%減~同26.6%減)
・EPS:58.21円~67.63円
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659