ドワンゴ、ニコニコ動画をはじめとする「ニコニコ」の複数サービスを8月5日より新バージョンで再開 サービス停止期間の補償も発表
KADOKAWA<9468>グループのドワンゴは、サイバー攻撃からの復旧を目指していた「ニコニコ」について、ニコニコ動画をはじめとする複数サービスが2024年8月5日より再開すると発表した。あわせてサービス停止に伴う補償対応についても発表した。
■「ニコニコ」のサービス再開について
ニコニコ動画の再開時に「ニコニコ」は新バージョンとなる。ユーザー生放送やニコニコチャンネルは8月中に順次再開する予定。これに伴い、現在提供している臨時サービス「ニコニコ動画(Re:仮)」「ニコニコ生放送(Re:仮)」「ニコニ・コモンズ(Re:仮)」「ニコニコ広場(Re:仮)」「ニコニコ実況(Re:仮)」はサービスを終了する。
このほか、各サービスの復旧の詳細については8月1日、新バージョン名称については8月5日に発表を予定している。
【8月5日に再開するサービス】
・ニコニコ動画(動画の投稿・視聴、コメント投稿が可能)
・ニコニコ生放送(公式番組の視聴、コメント投稿が可能)
・ニコニコ大百科(記事の閲覧・作成・編集、掲示板の閲覧・レス投稿が可能)
・ニコニコ静画
・ニコニ・コモンズ
・ニコニ立体
・ニコニコQ
・クリエイター奨励プログラム
※ニコニコ動画はPC版/スマートフォンブラウザ版、ニコニコ生放送はPC版での再開となる。両サービスのiOS/Androidアプリ版については、8月上旬~中旬の提供を予定している。
※新しい安全な環境にニコニコのシステムを再構築している関係上、安定した運用を確保するため、サービス再開後も当面の間は必要に応じて緊急メンテナンスを行う場合がある。
※「【有料放送】ニコニコ生放送(Re:仮)」はニコニコ生放送が公式有料放送に対応するまで継続する。
※ニコニコ静画は5月23日10時半頃のバックアップから復旧予定。
※すでに再開しているサービス:ニコニコ漫画、NicoFT
【8月に順次再開するサービス・機能】
・ニコニコチャンネル:8月中旬~下旬予定(※1)
・ユーザー生放送:8月上旬予定
・ボカコレ(iOS/Androidアプリ):8月中旬予定
・ニコニ広告、ギフト:8月中旬予定
・ニコニコニュース:8月上旬予定(※2)
・フォロー新着(ニコレポに代わる新機能):8月下旬予定
・プレミアム会員の入退会:8月中旬より決済手段毎に順次再開予定
・N予備校:無料会員向け一部機能、学校向け一部機能再開:8月上旬予定
※1)ニコニコチャンネル+は6月28日にサービス再開済みで、8月中旬~下旬にニコニコアカウントによるログイン機能を復旧予定。
※2)ニコニコニュースは7月11日にニュース記事閲覧が再開済みで、8月上旬よりコメント投稿が可能になる予定。
【新バージョンで再開しないサービス】
・ニコニコミュニティ
※ニコニコミュニティは、復旧に必要なデータおよびシステム消失により、サービス再開を断念せざるを得ない状況に至った。別途あらためて告知する。
■再発防止のためのセキュリティ対策について
同社はサービス再開に際して、影響を受けた機器およびその可能性のある機器の利用停止、各種アカウントのリセット、社内ネットワーク通信のセキュリティ強化、管理ポリシーの見直しを実施した。
さらに、社外の大手セキュリティ専門企業の支援も受け、新しい環境にニコニコのシステムを再構築の上、各種セキュリティ強化策を講じているという。
また現在、社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けながら、漏洩した情報の確認作業を進めているところだが、当該プロセスに時間を要しており、現時点ではそれらの確認が完了していない状況にあるとのこと。
■サービス停止に伴う補償対応について
6月27日のプレスリリースで公表した補償対応について、「ニコニコ」のプレミアム会員をはじめ、ニコニコチャンネル/ニコニコチャンネル+(プラス)、クリエイター奨励プログラム、N予備校、ドワンゴチケットを利用への補償内容が確定した。また、補償対象期間は、当初予定していた6月度・7月度から8月度まで延長する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドワンゴ
- 設立
- 1997年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 夏野 剛
- 決算期
- 9月
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468