
KLab<3656>は、2026年12月期 第1四半期(26年1~3月)の決算説明会で、新作スマートフォンゲーム『ドラゴンクエスト スマッシュグロウ』(『ドラクエスマグロ』)について、好調な立ち上がりとなったことを明らかにした。4月21日の世界同時リリース後、500万ダウンロードを突破したほか、App Storeなどのセールスランキングでも上位を維持しており、同社では第2四半期以降の本格的な業績寄与を見込んでいる。
『スマグロ』は日本・海外ともに好調なスタートを切っており、ゲーム事業全体が厳しい状況にある中で、今後の回復をけん引する存在として期待を集めている。特に注目されるのが、従来のアプリ内課金だけに依存しない“多面的な収益機会"の整備だ。
具体的には、クレジットカードを利用したストア外課金を導入するほか、広告視聴による収益モデルも組み込んでいる。真田 哲弥社長は、こうした仕組みにより収益機会を拡張し、「第2四半期から相当程度の業績貢献を見込んでいる」との期待を示した。
同社は今回、『スマグロ』のリリース後の数値動向を踏まえ、これまで未開示としていた通期業績予想を公表。2026年12月期の売上高を170億円、営業利益を10億円と予想した。2021年12月期から営業損失が続くなど業績面で苦戦していた同社だが、今期は急回復を計画している形となる。


会社側は、この業績予想について『スマグロ』の初動実績とその後の推移をベースに算定したと説明。既存タイトルについては減衰傾向を織り込む一方、『スマグロ』と年内配信予定の『僕のヒーローアカデミア』新作タイトルの2本が業績を押し上げる想定としている。

一方、第1四半期(1〜3月)の業績自体は依然として赤字だった。売上高は17億500万円、営業損失は4億5300万円。『キャプテン翼』シリーズが国内外で堅調に推移したものの、『BLEACH Brave Souls』の落ち込みが響いた。
ただし、『スマグロ』のリリース準備が進んだことで、1〜3月には業務委託費が増加。リリース関連工数の増加が費用面に影響した。第2四半期以降は、リリース後の減価償却費増加を見込む一方で、売上寄与による収益改善を想定している。
説明会では、『スマグロ』の成功を受けて、KLabがゲーム事業の再成長局面に入る可能性も示された。近年の同社は既存主力タイトルの減衰に苦戦していたが、大型新作の投入によって再び成長軌道に戻れるかが注目されそうだ。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 真田 哲弥
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高68億5600万円、営業損益13億400万円の赤字、経常損益14億2100万円の赤字、最終損益41億7600万円の赤字(2025年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656