【ゲーム株概況(6/17)】「怪獣8号」初のスマホ・PC向けゲーム化を発表のアカツキが買われる 前期最終赤字拡大のHEROZは大幅反落 KADOKAWAも大幅反落
6月17日の東京株式市場では、日経平均は3日ぶりに大幅反落し、前日比712.12円安の3万8102.44円で取引を終えた。フランスで極右政党の躍進する公算が大きくなってきており、欧州の政治情勢の懸念につながっていることが市場の心理を冷やした。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業89銘柄のうち、上昇は23銘柄、下落は58銘柄、変わらずは8銘柄で、全体市場と同様に下落した銘柄の方が多かった。
monoAI technology<5240>がこの日もストップ高比例配分となるなど異彩を放ったほか、GLOE<9565>やブシロード<7803>やenish<3667>、アカツキ<3932>などが買われた。
アカツキは、子会社のアカツキゲームスがアニメ「怪獣8号」初のスマホ・PC向けゲーム化を発表したことも株価の評価材料になっているもようだ。
半面、HEROZ<4382>が変わらずを挟んで大幅反落し、年初来安値を更新した。HEROZは、前週末6月14日に発表した2024年4月期決算で、新たに子会社ストラテジットののれんの減損損失1億8400万円を計上し、最終損失が11億3400万円に拡大したことが市場の失望売りを誘ったようだ。
また、システム障害の調査の進捗や業務への影響範囲などを公表したKADOKAWA<9468>は、今回のシステム障害が業績面に与える影響への懸念があらためて意識される展開となり、大幅反落した。
ほか、アピリッツ<4174>の下げがきつく、gumi<3903>は反落して再び年初来安値を更新した。
第2四半期決算が営業赤字拡大となったクシム<2345>は3日続落した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382