【ゲーム株概況(6/18)】ガーラ大幅高、monoAIストップ安と循環物色? TOB報道でインフォコム買われるもTOB価格に警戒感

6月18日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比379円67銭高の3万8482円11銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを受けて、半導体や電子部品の一角が買われた。また自律反発狙いの買いも入ったとのこと。買い一巡後は上値の重さが目立ち、商いも低調だったという。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている89銘柄のうち、上昇は53銘柄、下落は35銘柄、変わらずは1銘柄で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、ガーラ<4777>が大幅高。目立った材料は観測されていないものの、後場に入って急騰。手詰まりムードが広がる中、直近のmonoAI technology<5240>と同じく、メタバース関連の材料株として短期資金が流入した可能性があるという。

インフォコム<4348>が年初来高値更新。投資ファンドのブラックストーンが、6月19日よりTOB(公開買付)を行うと報じられたことが材料視された。同社はこの報道について「当社が発表したものではない」としつつ、本日開催した取締役会で決議しており、開示準備が整い次第速やかに開示する、とした。

ただ、TOB価格への警戒感もあり買い一巡後はもみ合いに終始した。過去、買収期待に基づいて株価が急騰したものの、TOB価格に対して上がりすぎてしまい、"低い"TOB価格にサヤ寄せして終わるケースが少なからず見られたためだ。※引け後にTOB価格は6060円にするとの発表があった。6月18日の終値は6030円だった。

Aiming<3911>が反発。同社の「Team CARAVAN」が開発中のTVアニメ「2.5次元の誘惑(リリサ)」の完全新作スマートフォン向けゲーム『2.5次元の誘惑(リリサ)天使たちのステージ』(略称『リリステ』)の事前登録を近日開始すると発表したことが市場の注目を集めているようだ。

アカツキ<3932>が9日続伸。子会社のアカツキゲームスがアニメ「怪獣8号」のスマホ・PC向けゲーム化を発表したことが引き続き材料視された。

このほか、『スーパーマリオ』の新作アニメ映画の公開日を発表した任天堂<7974>のほか、コーエーテクモホールディングス<3635>、コナミグループ<9766>。カプコン<9697>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、バンダイナムコホールディングス<7832>も買われた。

他方、monoAI technology<5240>がストップ安。新規売りと現引が停止となったほか、6月17日に日々公表銘柄にも指定されたが、利益確定の売りに押されたようだ。短期資金がメタバース関連の材料株を循環物色しているとの見方も出ている。エヌジェイホールディングス<9421>や円谷フィールズホールディング<2767>、GENDA<9565>なども売られた。