【ゲーム株概況(7/4)】米早期利下げ期待背景に日経平均は上値追い GEDNA年初来高値、決算期待でトーセ高い 自社株買い終了のANYCOLORが軟調

7月4日の東京株式市場は5日続伸。日経平均株価は、前日比332円89銭高の4万0913円65銭でこの日の取引を終えた。日経平均だけでなく、TOPIXも過去最高値で終えた。米国の早期利上げ期待からハイテク株を中心に買われた。買い一巡後は伸び悩む場面もあったが、後場に入って上値追いとなった。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている89銘柄のうち、上昇は31銘柄、下落は52銘柄、変わらずは6銘柄で、下落した銘柄の方が多かった。

個別株を見ると、GENDA<9166>が大幅高、年初来高値を更新した。インバウンドの増加や人流回復など事業環境の良好さに加え、積極的な企業買収による業績拡大への期待が強く、買いが集まっているという。

トーセ<4728>も大幅高。この日に第3四半期の決算を控えていることもあり、先回り買いが入ったようだ。ただ、引け後に業績予想の下方修正を行っており、明日の株価の動きが注目される。

エヌジェイホールディングス<9421>も高い。こちらは権利落ち後から株価をお大きく下げていたが、自律反発狙いの買いが入ったようだ。他方、ガーラ<4777>やエイベックス<7860>も高い。

他方、ANYCOLOR<5032>が大幅続落。前日、6月13日から実施していた発行済株式6.4%・75億円を上限とする自社株買いが昨日をもって終了したことを明らかにした。短期的な受給改善への期待が後退する格好に。

このほか、GLOE<9565>やドリコム<3793>、ワンダープラネット<4199>、メディアドゥ<3678>などが安い。値動きの軽い材料株の循環物色が行われているようだ。