業界従事者の過半数がゲーム業界の未来は「明るい」と評価 今後最も重要になる技術は「AI」、次点は「VR・AR技術」 人材に必要なのは「創造力」 リンクトブレイン調査

リンクトブレインは、ゲーム業界特化型転職エージェント「G-JOBエージェント」において、ゲーム業界で働く20代~50代のビジネスパーソンを対象に「ゲーム業界の未来はどうなっていくと考えているのか」に関する調査を実施した。

この調査結果から、ゲーム従事者が考えるゲーム業界の未来の展望などが明らかになった。

<背景>
「ファミ通ゲーム白書」によると2022年の国内ゲーム市場規模は2兆316億円となり、2020年以降3年連続で2兆円の大台を超えている。内訳は、スマートフォン、タブレットやパソコンなどを利用した「オンラインプラットフォーム(家庭用ゲーム機ソフト以外) 」が最も多く、1兆6568億円とゲーム市場の約80%を占めている。「家庭用ゲーム機(ハード)」が2098億円、「家庭用ゲーム機用ソフト」がパッケージ版とダウンロード版を合わせて3893億円。 10年前の2012年は国内ゲーム市場が約9800億円だったことから、10年で約2倍に成長したことになる。それに伴い、ゲーム業界で働く人も年々増えている。そこでゲーム業界専門転職エージェント「G-JOBエージェント」は、ゲーム業界従事者が「ゲーム業界の未来はどうなっていくと考えているのか」に関する調査を実施した。

<調査サマリー>
・ゲーム業界従事者の80%以上が業界の技術進展を感じている
・ゲーム業界従事者の過半数以上が業界の未来は「明るい」と感じている
・ゲーム業界の未来に最も期待することは「新しいゲームジャンルの創出」
・ゲーム業界において、今後最も重要になる技術は「AI」
・ゲーム業界の未来を担う人材に必要なのは「創造力」と「最先端の技術(AI・VR・ARなど)」
・ゲーム業界の働き方は「AI」によって変わる

<調査概要>
調査期間:2024年6月19日~6月23日
調査方法:インターネット調査
調査対象:ゲーム業界で働く会社員20代~50代男女
調査人数:207名
モニター提供元:日本ビジネスリサーチ

■ゲーム業界従事者の80%以上が業界の技術進展を感じている

まず、「現在のゲーム業界における技術の進展について、どのように感じているか」を尋ねる設問への回答では、1位が「進展している」で54.6%、2位が「かなり進展している」で27.1%という結果となった。この結果からゲーム業界従事者の内、80%以上の方が、ゲーム業界の技術進展を感じていることがわかった。

■ゲーム業界従事者の過半数以上が業界の未来は「明るい」と感じている

次に「ゲーム業界の未来についてどのように感じるか」を尋ねる設問の回答で多かったのは1位「どちらとも言えない」で40.1%、続いて2位「明るい」で36.7%、3位「かなり明るい」で17.4%となりました。VUCAな時代とも言われる現代であるため、未来を見通すことはできないという声も一定数あるものの、「明るい」と「かなり明るい」を合計すると過半数以上の方が業界も未来は明るいと感じていることがわかった。

■ゲーム業界の未来に最も期待することは「新しいゲームジャンルの創出」

次に、「ゲーム業界の未来に期待することは何か」を問う設問の回答では、1位は「新しいゲームジャンルの創出」で42.5%、次いで2位は「技術革新」で38.7%となりました。以前の調査からゲーム業界従事者は、自分自身の「好き」を仕事にしている方が多いという結果があった。また、未来に期待することでも、自分自身や世界中のゲームファンに楽しみを与える新しいゲームジャンルの誕生への期待感が高いとわかった。

■ゲーム業界において、今後最も重要になる技術は「AI」

また、「ゲーム業界において、今後最も重要になる技術やトレンドは何だと考えるか」を尋ねる設問への回答では「AI技術」が最も多く52.2%、次いで「VR・AR技術」が37.2%で続く形となった。VR・AR技術はゲーム開発に活かしやすい技術であると思われるが、それ以上にどの業界も注目している「AI技術」がゲーム業界においても、今後重要になってくると考えている方が多いと判明した。

■ゲーム業界の未来を担う人材に必要なのは「創造力」と「最先端の技術(AI・VR・ARなど)」

続いて「ゲーム業界の未来を担う人材に必要な資質やスキルは何だと考えるか」を問う設問の回答では、1位は「創造力」で44.0%、2位は「最先端の技術」で41.6%となりました。この結果から、前項の設問同様、AIやVR・ARといった技術は重要視されているものの、それ以上に人間として持つ「創造力」を重要視している、という特徴が見てとれた。

■ゲーム業界の働き方は「AI」によって変わる

また、調査の最後に「今後、ゲーム業界での働き方はどのように変わると考えるか」を尋ねる設問の回答では、「自動化やAIの導入がさらに進む」が1位で回答率56.5%。次いで2位が「グローバルなチームとの協働が増える」で40.1%となった。AIは今後重要になる技術の項目でも1位となっていましたが、ゲーム業界の未来はAIによって働き方が変わると考えている方が多いとわかった。

■まとめ

今回の調査により、ゲーム業界で働く人の8割以上が業界の技術進展を感じており、また、半数以上が業界の未来を明るいと感じていることがわかった。それから、今後業界で最も重要になる技術は「AI」であり、「AI」によって将来働き方も変わり、業界の未来を担う人材には「創造力」とともに「AIなどの最先端の技術」を身に付けることが求められ、また未来に「新しいゲームジャンルの創出」を期待している人が多いとわかった。

株式会社リンクトブレイン
http://linkedbrain.jp/

会社情報

会社名
株式会社リンクトブレイン
設立
2011年10月
代表者
代表取締役社長 清水 弘一
決算期
9月
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