7月9日の東京株式市場は3日ぶりに反発。日経平均株価は、前日比799円47銭高の4万1580円17銭で取引を終えた。米国市場でハイテク株が買われた流れを受けて半導体関連を中心に物色された。TOPIXも取引時間中に最高値を更新した。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている89銘柄のうち、上昇は45銘柄、下落は33銘柄、変わらずは11銘柄で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別では、ネクソン<3659>株式が年初来高値を更新した。前引けは98円高の3225円だった。前日、『The First Descendant』と『アラド戦記モバイル』がそれぞれゲームランキングで1位を獲得したと発表したことが材料視されたようだ。
また、東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を3590円から3930円に引き上げたと観測されている。
ガンホー<3765>も年初来高値を更新した。同社は前日、スマホ向け新作RPG『ディズニー ピクセルRPG』を日本国内をはじめとした世界18の国と地域にてサービスを展開することを発表したことが材料視された。
大手ゲーム会社も高く、ソニーグループ<6758>や任天堂<7974>、スクウェア・エニックス・HD<9684>、カプコン<9697>、コナミグループ<9766>、バンダイナムコHD<7832>、コーエーテクモHD<3635>が買われた。
エディア<3935>が後場に入って買われた。一時急騰したが、買い一巡後は売りに押されて上げ幅を縮小した。前引け後、Oasysと同社が保有する旧日本テレネット社のゲームIP139タイトルについて、Web3およびグローバル市場における独占的な窓口となるパートナシップを締結したことを発表した。
このほか、KADOKAWA<9468>やまんだらけ<2652>も買われた。
半面、enish<3667>やAiming<3911>、ガーラ<4777>、メディア工房<3815>、ワンダープラネット<4199>などが売られた。主力株が良好なため、値動きの軽い材料株には短期資金も入りづらくなっているようだ。