【ゲーム株概況(7/11)】日経平均は最高値、終値でも4万2000円乗せ 大手ゲーム堅調、自社株消却のANYCOLOR高い SHIFT急落、colyやワンプラに投げ?

7月11日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前日比392円03銭高の4万2224円02銭でこの日の取引を終えた。日経平均は、連日の史上最高を更新しただけでなく、終値ベースでも初めて4万2000円台に乗せた。

前日の米国株式市場の上昇を好感し、半導体関連やハイテク株を中心に物色された。前場では短期的な過熱感が意識される場面もあったが、後場に入って半導体を中心に幅広い銘柄が買われて再び上げ幅を広げた。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連をみると89銘柄のうち、上昇は48銘柄、下落は33銘柄、変わらずは8銘柄で、上昇した銘柄が多かった。ただ業績の厳しい会社が多く、主力市場に比べて出遅れとなりがちだ。

個別では、ソニーグループ<6758>が買われたほか、任天堂<7974>やコーエーテクモ<3635>、バンナムHD<7832>、カプコン<9697>、スクエニHD<9684>、ネクソン<3659>、コナミG<9766>など大手ゲーム関連が高い。

ANYCOLOR<5032>が反発。発行済株式総数の5.45%に当たる348万7271株の自己株式の消却を7月24日付で実施すると発表したことが手がかり材料視された。

他方、SHIFT<3697>が大幅続落し、年初来安値を更新した。ソフトウエア関連の開発案件の稼働率低下やM&A(企業買収)費用の増加により、第3四半期決算が大幅減益での着地となったことがネガティブサプライズと受け止められたようだ。

主力株が堅調に推移していることもあり、直近で短期資金に物色された軽量の材料株の一角にも投げとみられる売りが出たようだ。coly<4175>やワンダープラネット<4199>、enish<3667>などが大きく下げた。