オリコン<4800>が2月9日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高50億9600万円(前年同期比15.7%増)、経常利益8億2900万円(同67.0%増)、四半期純利益5億5800万円(同171.3%増)だった。
同社では、WEB事業の広告販売と、モバイル事業の着うたフル配信サービスがけん引した、としている。WEBの広告事業は、タイアップ広告の販売が回復したほか、ランキング連動型広告も好調だった。また、着うたフル配信サービスについては、オリコンブランドの持つアドバンテージを活用し、売り上げは前年同期比61%増となったとのこと。
また、スマートフォンへの対応を積極的に行ったため、関連の費用が計上されたものの、売り上げの増加で吸収することができたという。「ORICON STYLE」サイトの無料アプリや、「オリコンアプランキング」、スマートフォン向け音楽プレイヤーの配信などを行った。
3月通期は、売上高70億6000万円(前期比16.3%増)、経常利益11億5000万円(同47.7%増)、当期純利益7億8000万円(同132.0%増)を見込む。業績予想は変更なし。
来期以降の収益の柱に成長させるべく、スマートフォンへの対応を積極的に行っていく、としている。スマートフォン関連の先行投資が引き続き発生するものの、粗利益率の高いランキング連動型広告や着うたフル配信サービスなどの増益効果で吸収できる見通し。