360Channel、WEBmetaverseで複数の暗号資産ウォレットと連携開始…マーケットプレイス上のNFTをメタバース空間で利用可能に

コロプラ<3668>傘下の360Channelは、「WEBmetaverse」について、NFTの販売からメタバース内での活用まで一気通貫したトータルサポートサービスの提供を開始すると発表した。複数の暗号資産ウォレットとの連携が可能で、マーケットプレイス上のNFTをメタバース空間で利用することができ、利用目的に合わせて複数のサービスから選択できる。

■WEBmetaverseのWeb3対応に関する概要

メタバース空間内でNFT(Non-Fungible Token)※1を活用するためには、主に3つのステップが必要となる。360Channelでは、1.NFTの登録の代行サポートや3.メタバース空間内でNFT(デジタルアイテム)を利用できる場所の提供を行っている。

※WEBmetaverseでは、各種暗号資産ウォレットの公開APIと連携する。暗号資産取引所やNFTマーケットプレイスとは直接のシステム的な繋ぎこみはない。
※1NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、ブロックチェーン上でデジタル資産の唯一性と所有権を証明する技術。音楽やアート、ゲームアイテムなど多岐にわたるデジタルコンテンツに利用される。

1.NFTの登録
販売したいNFTコンテンツをブロックチェーンネットワークに作成(MINT)して、NFTマーケットプレイスに登録することで、ユーザが購入できるようになる。NFTマーケットプレイスは、世界で広く利用されるOpenSeaやDOSI(旧LINE NFT)などがある。

また360Channelでは、NFTマーケットプレイスを通さずブロックチェーンのネットワークに直接NFTを登録(MINT)することもでき、オリジナルのNFT販売ページをWeb上にOEMで構築することもできる。その場合、PF手数料がかからないといったメリットもある。

2.ユーザが暗号資産を取得し、NFTを購入
NFTを購入する際には、暗号資産ウォレット内に対象となる暗号資産を保持する必要がある。

<通常のフロー>
・暗号資産取引所を経由して自身の法定通貨を暗号資産に変換
・暗号資産ウォレットに変換した暗号資産を保持
・暗号資産ウォレット内の暗号資産を利用してマーケットプレイス上でNFTを購入

<ウォレット一体型マーケットプレイス>:デジタル・コマースDOSI(旧LINE NFT)
公式LINE NEXTが提供する機能性を持ったウォレット一体型マーケットプレイスも新たに誕生し、クレジットカードや各種決済にも対応しており、暗号資産取引所を通さずにNFTを購入できるようになった。

360Channelでは、2つの暗号資産ウォレットに対応した。

(1)DOSI:クレジットカードや各種決済にも対応し、ユーザ利便性が高い
(2)METAMASK:Web3初期から世界的に利用されているWalletの一つ

クライアントの展開するサービスの目的やターゲット国に合わせて、上記の2つから最適なWalletを選択することができる。

3.WEBmetaverse内で購入したNFTを利用
WEBmetaverse内に用意したウォレット連携ボタンから、暗号資産ウォレットを連携する。その後、ブロックチェーン上の購入情報からWEBmetaverse内で利用可能なNFTをユーザが所有していることを確認し、そのNFTをメタバース上で利用できるようになる。

■活用事例

女子プロレス団体STARDOMでの事例を紹介した。NFT LAB(DOSIを利用したマーケットプレイス)で、数量限定で選手アバターを販売。購入者限定で入場できるメタバース空間をオープンした。その空間でしか視聴することのできない画像や動画を毎週更新し、ファンが集うコミュニティスペースとなっている。

また、選手オリジナルのポーズや技を含むモーションも個別に販売し、別の選手の技をお気に入り選手で利用するなどメタバースならではの取り組みも行っている。さらに、定期的に選手がメタバース空間に登場しファンと直接交流を行うなど、特別な体験を提供している。

(C) 2016-2024 360Channel, Inc.