セガサミーHD、グループを通じてB2B iGamingコンテンツサプライヤー事業を展開するオランダのStakelogic社を買収へ

  • セガサミーホールディングス<6460>は、7月26日、グループ会社のセガサミークリエイション(SSC社)を通じ、オランダに本社を置くB2B iGamingコンテンツサプライヤー事業を展開するStakelogic社を買収することを決定し、Stakelogic社の株主と最終契約を締結することを合意した。

    なお、本買収完了のためには、各国・地域管轄における当局承認の取得およびその他一般的な前提条件を満たすことが必要となり、買収の完了時期は2026年3月期の第1四半期となると想定しているという。

    Stakelogic社は、オランダを拠点とするB2B向けiGamingコンテンツプロバイダーで、オンラインゲーミングが規制化された市場で事業を展開し、17の地域で許認可を取得している。「スロットゲーム」に加え、ルーレット、ブラックジャック、バカラやライブゲームショーなどをオンラインで遊ぶことができる「ライブテーブルゲーム」「ハイブリッドゲーム」を開発、提供している。

    同社は、2021年10月にiGamingに関する法整備がされた事を背景に成長し続けるオランダ市場において、トップシェアとなる売上高を獲得しており、クオリティの高いコンテンツを主要オペレーターに提供することで急速に事業規模を拡大している。また、イギリスやイタリアといった欧州における主要市場においても、大手オペレーターを中心に、ユニークなハイブリッドゲームを提供する事でシェア拡大に向けて取り組んでいる。

    加えて、2024年からは、成長著しい北米市場への本格進出を開始し、既にロードアイランド州、ミシガン州、ペンシルバニア州でライセンスを取得している。今後、ライセンス取得地域に向けて順次コンテンツ提供を進めることで事業規模の拡大を目指している。

    セガサミーHDは、ターゲット市場と位置付けている北米iGaming市場への参入を実現するにあたり、SSC社を通じて米国にてB2Bプラットフォームを展開しているGAN社との買収契約を2023年11月に締結した。GAN社は、エンドユーザーデータを統合的に管理するプレーヤーアカウントマネジメントシステム(PAM)、そしてiGaming運営の核となるリモートゲーミングサーバー(RGS)を中核としたB2B事業向けのプロダクトとサービスの開発を通じて米国でのビジネスを成長させてきた。

    統合後、GAN社の強みであるB2Bプラットフォームに、Stakelogic社のユニークなゲーミングコンテンツが加わり、全てのサービスを網羅的に提供できるゲーミングサービスプロバイダーとなることで、GAN社単独での展開よりも成長スピードが加速し、さらに高い競争力を生むことになると考えているとしている。

    買収はSSC社がStakelogic社の株式を100%取得することで、Stakelogic社をSSC社の完全子会社とする形で行われる。取得価額は企業価値1億3000万ユーロに、今後Stakelogic社の有利子負債や運転資本などに基づく調整などを行い、 最終的な譲渡価額を確定する予定だ。

    なお、買収手続きが完了した後にStakelogic社はセガサミーHDの連結子会社となることから、本件がセガサミーHDの2025年3月期通期連結業績に与える影響は軽微としている。今後 、公表すべき事象が生じた際は、 速やかに開示するとしている。

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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