東映アニメ、1Q(4~6月)決算は過去最高業績を更新 映画「THE FIRST SLAM DUNK」と「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の国内配信権販売が好調

  • 東映アニメーション<4816>は、7月31日、2025年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、「スラムダンク」と「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権販売の好調に加え、「ワンピース」の海外配信権販売、「ドラゴンボール」シリーズなどの版権事業が伸長し、売上高・利益ともに第1四半期として過去最高業績となった。

    売上高230億5900万円(前年同期比16.0%増)
    営業利益66億8400万円(同219.0%増)
    経常利益71億8700万円(同82.5%増)
    最終利益53億600万円(同70.0%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①映像製作・販売事業 売上高91億4500万円(前年同期比25.6%増)、セグメント利益23億6700万円(前年同期22億6900万円の赤字)
    ・劇場アニメ部門
    映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023年11月公開)、「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」(2024年3月公開)を前期から継続して公開した。しかし、前年同期に公開していた映画「THEFIRST SLAM DUNK」の反動減により、減収となった。

    ・テレビアニメ部門
    「ワンピース」「わんだふるぷりきゅあ!」「逃走中 グレートミッション」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「ガールズバンドクライ」の6作品を放映した。前年同期と比較して放映作品数は増加したが、前年同期好調に稼働したゲーム音声製作の反動減により、減収となった。

    ・コンテンツ部門
    映画「THE FIRST SLAM DUNK」のブルーレイ・DVDが好調に稼働したことから、前年同期と比較して増収となった。

    ・海外映像部門
    前年同期好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売の反動減があったものの、「ワンピース」の海外配信権販売が好調だったことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    ・その他部門
    映画「THE FIRST SLAM DUNK」、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」をはじめとした、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    ②版権事業 売上高111億8400万円(同14.2%増)、セグメント利益55億7900万円(同13.9%増)
    ・国内版権部門
    「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が好調に稼働したことから、増収となった。

    ・海外版権部門
    「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズ、「デジモン」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

    ③商品販売事業 売上高22億6600万円(同5.6%減)、セグメント利益1億8900万円(同58.3%減)
    ・商品販売部門
    「ワンピース」や「プリキュア」シリーズのショップ事業が好調に稼働したが、前年同期に好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動減により、減収となった。

    ④その他事業 売上高6億3800万円(同34.1%増)、セグメント利益3100万円(前年同期2100万円の赤字)
    その他部門では、催事イベントやキャラクターショーなどを展開した。「プリキュア」シリーズの催事が好調に稼働したことから、増収となった。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2025年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高820億円(前期比7.5%減)
    営業利益200億円(同14.4%減)
    経常利益205億円(同22.5%減)
    最終利益150億円(同20.2%減)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
企業データを見る