【ゲーム株概況(8/2)】日経平均は2216円安…史上2番目の下げ幅を記録 ゲーム株で唯一上昇したコナミグループは1Q好決算が材料に グリーは年初来安値を更新
8月2日の東京株式市場では、日経平均は大幅続落し、前日比2216.63円安の3万5909.70円で取引を終えた。下げ幅2000円超を記録したのは1990年2月以来で、ブラックマンデー翌日の1987年10月20日の3836円安に次ぐ、史上2番目の下げ幅を記録した。
米国の7月のISM製造業景況感指数が市場予想を大きく下回ったことで米国景気の後退懸念が強まり、同国市場が大幅に下落したことに加え、為替が1ドル=148円台まで円高方向に振れたこともあり、朝方から国内市場も売り物に大きく押される展開となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業92銘柄のうち、上昇は1銘柄(1%)、下落は91銘柄(99%)、変わらずは0銘柄(0%)で、ほぼ全面安の様相を呈した。
中で、唯一の上昇となったのがコナミグループ<9766>だ。前日8月1日に発表した第1四半期決算が2ケタ超の増収増益となり、第1四半期として過去最高業績を更新したことが市場の注目を集め、一時1万2000円台まで買われる場面があった。
半面、同じ決算発表関連で大きく売られたのがグリー<3632>で、年初来安値を更新した。グリーは、前日8月1日に発表した2024年6月期決算が大幅な減収減益での着地となったことに加え、ゲーム・アニメ事業における新規タイトルのリリーススケジュールの精緻化などにより2026年6月期の中期目標を下方修正したことが市場から嫌気されたようだ。
ほか、サイバーエージェント<4751>やバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ケイブ<3760>などの下げがきつく、大手ゲーム株ではバンダイナムコHD<7832>やカプコン<9697>、セガサミーHD<6460>などが売られた。
ワンダープラネット<4199>やアエリア<3758>、サイバーステップ<3810>など年初来安値を更新する銘柄も目立った。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766