タカラトミー、第1四半期決算は営業益66%増の41億円と過去最高 ベイブレードやコナンTCG貢献、アーツのガチャやポケモン商品、キディランドの店舗好調

タカラトミー<7867>は、8月6日、2025年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高535億8600万円(前年同期比24.3%増)、営業利益41億5700万円(同65.9%増)、経常利益36億6100万円(同57.1%増)、最終利益25億0700万円(同38.8%増)だった。売上高と営業利益、経常利益は過去最高を更新したとのこと。

・売上高:535億8600万円(同24.3%増)
・営業利益:41億5700万円(同65.9%増)
・経常利益:36億6100万円(同57.1%増)
・最終利益:25億0700万円(同38.8%増)

 

同社では、「BEYBLADE X(ベイブレードエックス)」の販売が拡大したほか、「名探偵コナン」のトレーディングカードゲームが寄与したという。子会社では、タカラトミーアーツのポケモン関連商品、ガチャの拡大が進み、キディランドの店舗売上もインバウンド需要で好調に推移した、としている。

 

 

タカラトミーでは、昨年7月より日本およびアジアで展開の「BEYBLADE X」が「ベイブレードは、スポーツへ。」をテーマとした年齢・地域を超えたブランディング施策の推進により、販売が拡大した。さらに、欧米に向けた輸出を開始するなどグローバル展開が本格化した。

また、5月には、幅広い顧客層に向け、大人気コミック「名探偵コナン」をトレーディングカードゲームとして展開することで、新たな売上となった。

タカラトミーアーツでは、「ぬいぐるみ」等のポケットモンスター関連商品が伸長したことに加え、「ガチャ」においては、キャラクター商品をはじめとしたアイテム数の拡大やカプセルトイ専門店等への設置を進めるとともに海外展開を拡大するなど、好調な推移となった。

キデイランドでは、昨年に引き続き新鮮で話題性の高いキャラクター商品や雑貨を扱うなど、国内外の幅広い年齢層から人気を集めている。そのような中、「ちいかわ」をはじめとしたキャラクターの人気継続やインバウンド需要のさらなる高まりもあり、原宿店、梅田店をはじめとした旗艦店やキャラクター専門店が好評を博すなど、好調な推移となった。

また、コーポレート戦略の一環として、ジョブ型人事制度への改定や出産育児祝い金制度の新設をはじめとした両立支援の拡充等、人事諸制度の改定を6月に発表するなど、持続的な成長を推進するための体制整備を行った。

このような取組みの結果、第1四半期累計における業績は、タカラトミー、タカラトミーアーツ、キデイランドが大幅に伸長するなど、日本が好調に推移するとともに、アジアも堅調な推移となった。欧米豪においては低調な玩具市況の中、底堅く推移した。

 

■日本

タカラトミーでは、昨年7月に展開を開始した現代版ベーゴマ「BEYBLADE X」が年齢・地域を超えたブランディング施策の推進により、販売が拡大した。さらに、欧米に向けた輸出を開始するなどグローバル展開が本格化した。

また、5月には、幅広い顧客層に向け、大人気コミック「名探偵コナン」をトレーディングカードゲームとして展開することで、新たな売上となった。

2021年に展開開始した自社IP「ぷにるんず」は、日本・アジア地域での人気を受け、欧米向けの輸出がスタートするなど、グローバルコンテンツ化に向けた成長を続けている。

デジタル事業では、「デュエル・マスターズプレイス」においてVTuberグループ「ホロライブ」とのコラボレーションが話題となるとともに、昨年10月に発売した「人生ゲーム for Nintendo Switch」が引き続き人気を集めた。

タカラトミーアーツでは、「ぬいぐるみ」等のポケットモンスター関連商品が伸長したことに加え、「ガチャ」においてはキャラクター商品をはじめとしたアイテム数の拡大やカプセルトイ専門店等への設置を進めるとともに海外展開を拡大するなど、好調な推移となった。

また、アミューズメントマシンにおいては、「ポケモンメザスタ」が後継機への入れ替え準備もあり一時的に稼働率が低下したものの、「ひみつのアイプリ」を4月に新規導入するなど、堅調な推移となった。

キデイランドでは、昨年に引き続き新鮮で話題性の高いキャラクター商品や雑貨を扱うなど、国内外の幅広い年齢層から人気を集めている。そのような中、「ちいかわ」をはじめとしたキャラクターの人気継続やインバウンド需要のさらなる高まりもあり、原宿店、梅田店をはじめとした旗艦店やキャラクター専門店が好評を博すなど、好調な推移となった。

 

■アメリカ

玩具市場全体の低迷により、農耕車両玩具の販売が減少したものの、「Boon」をはじめとしたベビー用品やトイ&ホビー商品の販売が堅調に推移した。Fat Brain Holdings, LLCの売上高は前年同期を上回った。

 

■欧州

玩具市場全体が低調に推移したものの、バストイ等のトイ&ホビー商品や農耕車両玩具が好調に推移した。

 

■オセアニア

低調な玩具市況もあり、農耕車両玩具の販売が減少した。一方、タカラトミーアーツの「ガチャ」の販売が伸長し、グループシナジーの効果を上げるとともに、ベビー用品の販売が堅調に推移した。

 

■アジア

「トミカ」の中国における販売拡大に加え、「トミカプレミアム」がKidults(キダルト)に人気となるなど好調に推移した。また、昨年7月より玩具販売を開始している「BEYBLADE X」では、各地でアニメ放映が開始となるなど展開が本格化した。さらに、「名探偵コナンカードゲーム」シリーズを日本と同時期の5月に香港、韓国、台湾をはじめとした9つの国と地域で販売開始し注目を集めた。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高2300億円(前期比14.5%増)、営業利益200億円(同6.3%増)、経常利益195億円(同9.5%増)、最終利益125億円(同27.4%増)、EPS137.30円を見込む。

・売上高:2300億円(同14.5%増)
・営業利益:200億円(同6.3%増)
・経常利益:195億円(同9.5%増)
・最終利益:125億円(同27.4%増)
・EPS:137.30円

計画に対する進捗率は、売上高23.3%、営業利益20.8%、経常利益18.8%、最終利益20.1%となっている。

・売上高:23.3%
・営業利益:20.8%
・経常利益:18.8%
・最終利益:20.1%

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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