バンナムHD、第1四半期決算は営業利益57%増の440億円と大幅増益…「ELDEN RING」大型DLC貢献、ハイターゲット商品やトレカ、カプセルトイ好調

 バンダイナムコホールディングス<7832>は、8月8日、2025年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高2806億2700万円(前年同期比24.8%増)、営業利益440億2300万円(同57.3%増)、経常利益490億7200万円(同49.9%増)、最終利益340億5000万円(同56.3%増)だった。

・売上高:2806億2700万円(同24.8%増)
・営業利益:440億2300万円(同57.3%増)
・経常利益:490億7200万円(同49.9%増)
・最終利益:340億5000万円(同56.3%増)

 

【8月8日16時45分追記】
売上高は過去最高、営業利益と経常利益は四半期ベースでは過去2番目の規模だったようだ。

 

デジタル事業において家庭用ゲーム「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」のヒットが業績に貢献した、としている。また、トイホビー事業においては、国内外においてハイターゲット(大人)層向け商品やトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ等の人気が継続したとのこと。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

 

■デジタル事業

売上高は1063億0900万円(同56.2%増)、セグメント利益は147億3100万円(同453.5%増)となった。

ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切った。

家庭用ゲームにおいては、「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」がワールドワイドでヒットし業績に貢献した。

デジタル事業においては、次期中期計画に向けて、バランスの取れた最適なタイトルポートフォリオの構築、開発体制の強化を行うとともに、クオリティを重視したファンの期待に応えるタイトル開発を目指していく。

 

■トイホビー事業

売上高は1328億1500万円(同10.3%増)、セグメント利益は269億5700万円(同14.1%増)となった。

映像配信の普及等によってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化等をはかったことにより、引き続き好調に推移した。

具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化により好調に推移した。

また、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。

トイホビー事業においては、引き続きグローバル展開の拡大と拡大を支える生産体制や販売網等の強化を推進する。

 

■IPプロデュース事業

売上高は175億0300万円(同16.8%増)、セグメント利益は24億9500万円(同135.6%増)となった。

劇場作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」において、上映国・地域を拡大しIP認知の拡大に取り組んだほか、グループの商品・サービスの好調につながった。新作映像作品を公開した「ブルーロック」をはじめ、「ガンダムシリーズ」や「ラブライブ!シリーズ」、「アイドリッシュセブン」、「転生したらスライムだった件」等の映像配信やライセンスビジネスも好調に推移した。また、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントや関連グッズの販売等が好調に推移した。

 

■アミューズメント事業

売上高は330億2700万円(同16.9%増)、セグメント利益は27億7400万円(同12.1%減)となった。

国内アミューズメント施設の既存店売上高が105.9%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設展開が国内外で好調に推移した。

業務用ゲームにおいては、新製品「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン6RR PLUS」の販売が好調に推移したが、前年同期との製品ラインナップの違いが業績に影響した。アミューズメント事業においては、グループの商品・サービスとファンとのタッチポイントの役割をさらに強化するとともに、燃料価格の上昇等の外部環境の変化も踏まえ、引き続き効率化に取り組む。

 

■その他事業

売上高は83億0700万円(同2.6%増)、セグメント利益は3億4200万円(同28.8%減)となった。

グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高1兆0800億円(前期比2.8%増)、営業利益1150億円(同26.8%増)、経常利益1190億円(同14.2%増)、最終利益810億円(同20.2%減)、EPS123.82円を見込む。

・売上高:1兆0800億円(同2.8%増)
・営業利益:1150億円(同26.8%増)
・経常利益:1190億円(同14.2%増)
・最終利益:810億円(同20.2%減)
・EPS:123.82円

計画に対する進捗率は、売上高26.0%、営業利益38.3%、経常利益41.2%、最終利益42.0%となっている。

・売上高:26.0%
・営業利益:38.3%
・経常利益:41.2%
・最終利益:42.0%

株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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