エヌジェイHD、2024年6月期決算は営業利益1億0200万円と黒字転換…自社開発タイトル譲渡とコスト管理強化、携帯電話販売の回復で
エヌジェイホールディングス<9421>は、8月9日、2024年6月期の連結決算を発表し、売上高96億9800万円(前年同期比4.3%減)、営業利益1億0200万円(前年同期は2億3900万円の損失計上)、経常利益9600万円(同2億6000万円の損失計上)、最終利益2億7400万円(同4億6900万円の損失計上)だった。
・売上高:96億9800万円(同4.3%減)
・営業利益:1億0200万円(同2億3900万円の損失計上)
・経常利益:9600万円(同2億6000万円の損失計上)
・最終利益:2億7400万円(同4億6900万円の損失計上)
同社では、⾃社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡とコストコントロールの強化に加えて、携帯電話端末の販売状況の回復を主な理由としてあげた。
■売上高
ゲーム事業においては、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上等があったものの、開発が完了したタイトルや運営タイトルの縮小により、前期を下回った。
モバイル事業においては、販売台数は、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって前年度割れが続いたが、第4四半期の販売状況はやや回復し、端末価格上昇に伴う販売単価の上昇もあって、前期並みの水準となった。
■営業・経常損益
ゲーム事業では、第4四半期の受注状況に細りや遅れが生じたものの、運営タイトルの縮小や終了による売上減少要因に対しては外注費等のコストコントロールにより損益への影響を抑えたことと、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上等により、利益を確保した。
モバイル事業では、キャリアショップ部門においては、アクセサリーなどの周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、黒字に転換した。
セグメントの業績を示すと、次のとおり。
■ゲーム事業
売上高については、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上等があったものの、開発が完了したタイトルや運営タイトルの縮小により、75億8000万円と前年同期と比べ4億1500万円(5.2%減)の減収となった。
セグメント利益(営業利益)については、第4四半期の受注状況に細りや遅れが生じたものの、運営タイトルの縮小や終了による売上減少要因に対しては外注費等のコストコントロールにより損益への影響を抑えたことと、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上等により、利益を確保した。
この結果、セグメント利益(営業利益)は3億4000万円と前年同期と比べ2億9600万円(676.3%増)の増益となった。
■モバイル事業
売上高については、販売台数は、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって前年度割れが続いたが、第4四半期の販売状況はやや回復し、端末価格上昇に伴う販売単価の上昇もあって、前期並みの水準となり、20億6300万円と前年同期と比べ600万円(0.3%減)の減収となった。
セグメント損益(営業損益)については、キャリアショップ部門においては、アクセサリーなどの周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、黒字に転換した。
この結果、4600万円のセグメント利益(営業利益)(前年同期は1400万円のセグメント損失(営業損失))となった。
■その他
売上高については7000万円と前年同期と比べ000万円(0.8%減)の減収となった。セグメント利益(営業利益)については3500万円と前年同期と比べ100万円(5.2%減)の減益となった。
■2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の業績は、売上高88億7000万円(前期比8.5%減)、営業利益1億円(同2.6%減)、経常利益6000万円(同37.7%減)、最終利益4000万円(同85.4%減)、EPS7.56円を見込む。
・売上高:88億7000万円(同8.5%減)
・営業利益:1億円(同2.6%減)
・経常利益:6000万円(同37.7%減)
・最終利益:4000万円(同85.4%減)
・EPS:7.56円
会社情報
- 会社名
- 株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 筒井 俊光
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9421