【ゲーム株概況(8/15)】GDP発表で買われるも戻り売りが上値を抑える KADOKAWAやコトブキヤ、マイネット、ビーグリーが大幅高

8月15日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前日比284円21銭高の3万6726円64銭でこの日の取引を終えた。朝方は小幅安で始まったが、堅調な4-6月期のGDPの発表を受けてプラスに転換した。その後、為替が円高に振れたほか、戻り待ちの売りも出ており、徐々に上げ幅を縮小していった。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は46銘柄(50%)、下落は42銘柄(46%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、KADOKAWA<9468>が7日続伸。前日8月14日に発表した第1四半期決算がサイバー攻撃の影響を受けつつも2ケタ超の増収増益となったことに加え、通期業績予想もサイバー攻撃による影響を織り込みつつ売上高予想を据え置いたことが市場の強い関心を集めた。

ビーグリー<3981>も年初来高値を更新した。前日、第2四半期決算を発表するとともに、発行済株式総数の11.6%に当たる70万株、7億円を上限とした自社株買いを実施すると発表したことが株価の刺激材料になった。

壽屋(コトブキヤ)<7809>が大幅続伸。前日、2025年6月期の見通しについて、営業利益が前期比2.6%増の17億円になる見通しと発表したことが材料視された。国内美少女プラモ市場は競争激化が想定されるが、市場拡大でのメリットがあるほか、北米市場も持ち直すという。

マイネット<3928>が3日続伸。前日8月14日に第2四半期決算を発表するとともに、2024年12月期通期の利益予想の上方修正を発表したことが市場の関心を集めたもよう。

セガサミーホールディングス<6460>が続伸。岡三証券が投資判断「強気」を継続し、目標株価を3000円から3100円に引き上げたことが株価の下支えとなったようだ。同じく岡三証券が目標株価を2570円から3700円に引き上げたサンリオ<8136>も続伸となった。

他方、まんだらけ<2652>が大幅安。前日に第3四半期決算を発表し、売上高が前年同期比13.8%増の108億4500万円、営業利益が同16.7%増の17億1900万円と増収増益だった。押し目買いが入ったものの、戻り待ちの売りが出やすくなっているようだ。

このほか、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4293>やイオレ<2334>、ドリコム<3793>、メディア工房<3815>などが安い。