8月21日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比111円12銭安の3万7951円80銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式の市場の下落や為替の円高を受けて売り優勢で始まった。一時は450円を超える下落となる場面もあったものの、円高一服を受けて買い戻しが入って下げ渋ったという。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は33銘柄(36%)、下落は56銘柄(61%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別では、メガチップス<6875>が大幅続伸。前日発表した自社株買いが材料視された。24年8月21日から25年3月31日までの期間、発行済株式総数の5.6%に相当する100万株・45億円を上限とする自己株式の取得を行うことを明らかにした。市場買付で取得する。
セルシス<3663>が続伸。8月9日に2024年12月期の業績予想を上方修正し、営業利益を16億5500万円から19億8800万円に引き上げた。決算発表終了後、好業績銘柄として見直し買いの対象となっているようだ。同社と提携するアクセル<6730>も高い。
CRI・ミドルウェア<3698>がこじっかり。前日、セガフェイブの知育デバイス「ePICO」のシステム開発を担当したことを発表した。音と映像に関するミドルウェアを提供するほか、これまでに培ってきた技術と知見で、子どものための「遊びと学びのプラットフォーム」を支える、としている。
また、KADOKAWA<9468>やボルテージ<3639>、エクストリーム<6033>、フリュー<6238>、壽屋(コトブキヤ)<7809>なども物色された。
他方、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>やKLab<3656>、アイビス<9343>、クシム<2345>などが売られた。全体相場に手詰まり感がある中、ゲームやアニメ、ホビー関連で出遅れ感のある銘柄が循環的に物色されている側面もあるようだ。