8月22日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比259円21銭高の3万8211円01銭でこの日の取引を終えた。早期利下げ思惑で上昇した米国株式市場の流れを引き継いだ。一時マイナスとなる場面もあったものの、為替の円安基調を受けて先物主導で上昇した。ジャクソンホール会議やエヌビディアの決算などイベントを控えており、方向感の乏しい展開になったという。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は51銘柄(55%)、下落は35銘柄(38%)、変わらずは6銘柄(7%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別銘柄では、クシム<2345>が前日比10%を超える大幅高となった。アメリカ大統領選挙でハリス氏が仮想通貨業界の成長支援策支持する意向を表明したことを受けて、関連銘柄の一角に物色の矛先が短期資金が向かったという。GENDA<9166>も大幅高となり、上場来高値を更新した。サン電子<6736>も年初来高値を更新。
エイチーム<3662>が変わらずを挟んで続伸。前日8月21日に子会社のエイチームエンターテインメントがスマートフォン向けハイパーカジュアルゲーム『アクアクリーナー3D』のサービスを全世界で開始したと発表したことが株価の下支えになっているようだ。
カプコン<9697>が9日続伸。東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を3780円から3800円に引き上げたとの観測が出ている。
「gamescom 2024」を開催中であるほか、来月には「東京ゲームショウ2024」を控えていることもあって、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>やセガサミーホールディングス<6460>、バンダイナムコホールディングス<7832>、コーエーテクモホールディングス<363>など大手ゲームは堅調だった。
このほか、自社株買い発表を手がかりにメガチップス<6875>が3日続伸、アルファポリス<9467>にも押し目買いが入ったようだ。円谷フィールズホールディングス<2767>やユークス<4334>なども高い。
他方、ネクソン<3659>が続落し、3000円台を割り込んできた。UBS証券が同社の投資判断を「Buy」から「Neutral」に格下げしたことが市場の心理を冷やす格好になっているようだ。
enish<3667>が5日続落。ブロックチェーン技術を活用したモバイルゲーム『DeLithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』をリリースして以来、売り優勢となっている。ドリコム<3793>やガーラ<4777>もさえない。