Unity(ユニティ)は、年次開発者カンファレンス「Unite」において、UnityのUnityの最も安定したパフォーマンスの高いバージョンである「Unity 6」を、2024年10月17日に全世界でローンチすることを発表した。
Unity 6は、ゲームのビジュアルをより自由にコントロールできるカスタマイズ可能なグラフィックスレンダリング、マルチプレイヤーゲーム開発を簡素化し、ゲーム開発ライフサイクル全体を加速させる機能、ウェブブラウザ向けに最適化したリッチなゲームを構築するための堅牢なツールなどを開発者に提供する。
『GTFO』のクリエイターである10 Chambersは、今年初めのプレビューリリース後にUnity 6を採用したUnityゲーム開発スタジオの一つ。彼らはUnity 6の最新グラフィック機能を使って最適化した、期待の新作『Den of Wolves』のかつて見たことがないような環境をUniteのステージで披露する。
■Uniteで紹介するお知らせ:
・Unity 6世代の最初のアップデートであるUnity 6.1は、2025年4月にリリースされる。Unity 6.1では、Unity 6のコア機能をベースに、フォルダブル(折りたたみ式)の画面や大画面のフォーマットのサポート、GPU Resident DrawerのDeferred+レンダリング、新しいビルドターゲットやビルドプロファイルなどの新機能が追加される。
・Unity内部のデモチームは、ECS(Entity Component System)、Adaptive Probe Volumes、Scenario Blending、SpeedTree vegetationを含む複数のUnity 6の機能を使用して、開発者がUnity 6上で構築できるリアルな世界の種類を示す新しいデモ、「Time Ghost」を公開する。Unity の ECS を使用した環境の表現とUnity Sentisによる布の変形を紹介するTime Ghostの2つのシーンは、来月Unity 6と一緒にリリースされる予定。
・Unity 6で制作した「Fantasy Kingdom」デモは、URPでモバイル向けに最適化されている。また、「Fantasy Kingdom」プロジェクトとアセットは、来月のUnity 6リリース時にUnity Asset Storeで非商用目的で無料提供される。
・Google Cloudは、Google Cloudを使用して成功するライブサービスゲームの構築とスケーリングの方法を紹介する。生成AI の導入により、Google Cloud は、ゲーム開発者がライブ サービス ゲームを、仮想世界自体がプレイヤーの選択に応じて適応し成長する「リビング ゲーム」へと進化させるのを支援する。
・最後に、第16回Unity Awardsのノミネート作品が発表となる。コミュニティは2024年10月2日まで、応援したいゲームやインフルエンサーなどに投票ページから投票することができる。受賞者は、2024年10月23日午後7時(米国東部標準時間)にUnityのTwitchチャンネルで初めて開催されるバーチャルショーケースで発表される。
Unite2024には2,000人以上の開発者が集まり、技術セッション、ネットワーキング、学習の機会、Unityリーダーシップチームとの懇談会などが行われる予定。すべての技術セッションは録画され、数週間以内にUnityの開発者コミュニティに公開される予定。
■Unityの最高経営責任者兼社長であるマシュー・ブロンバーグ氏
「開発者からは、より高い安定性とパフォーマンスを求める声が以前から寄せられており、それに応えるべく、Unity 6をリリースします。私たちは、リリース後もより深く長期的なサポートと、専属の開発リソースに支えられた、最高のバージョンのUnityを提供します。また、開発者からのフィードバックに基づき、新機能、性能向上、バグ修正を含むアップデートを頻繁に提供し、進行中のプロジェクトに最小限の影響で新しい機能を追加できるようにします。本日から始まるUniteでUnity開発者を讃えられることを、特に、Unity6を使ってどのように素晴らしいゲームを作り出しているかご紹介できることを、この上なく嬉しく思っています。」
■10Chambersの共同設立者兼COOであるSvante Vinternatt氏
「『Den of Wolves』は当初Unity 2022 LTSで開発されましたが、パフォーマンスとレンダリング品質の両面でUnity 6の改良を目の当たりにし、チームは開発途中でUnity 6へアップグレードすることを決断しました。私たちは、迅速なイテレーションと、急速なスケーリングを可能にしつつも、品質を犠牲にすることのない、柔軟で効率的なレンダリング技術スタックを必要としていました。そしてUnity 6がそれを実現してくれました。」
