大和証券、グリーの海外戦略に注目

大和証券投資情報部は、9月22日付の「STOCK NEWS」で、グリー<3632>を取り上げている。このレポートは、レーティングや目標株価の付与はされておらず、あくまで個人投資家向けに企業の近況を紹介するものとなっている。 同社の2011年6月期の業績は、大幅な増収増益となった。売上高が前期比82％増の642億円、営業利益が同59％増の311億円となった（いずれも単独業績との比較）。豊富なゲームソフトが揃っていることを強みに、会員の獲得に成功。有料課金収入は、4～6月期の184億円（同105％増）と急拡大した。 大和証券では、現在、グリーの海外展開を注目しているという。4月の米国Openfeintの買収により、約7500万の膨大なユーザーを新たに獲得したことや、Open社とパートナーシップを結ぶベライゾンとAT&T、他SNSと導線が確保されたことはポジティブと指摘している。 さらに中国のゲーム開発企業やアルチゼンゲームスと株式取得契約を結んだほか、韓国の通信最大手SKテレコムとの提携も発表。急拡大するスマホ向けにゲームコンテンツの提供を矢継ぎ早に行っていることに加え、海外進出の具体策も相次いで明らかになったと高く評価している。 アジアや欧米地域でユーザー数獲得に弾みをつけ、今期中に3億人のユーザーを囲い込む方針。大和証券では「国内IT企業が海外進出で成功した事例は少なく、同社の海外戦略に注目が集まっている」としている。