メタバースサービス「metatell」を提供するUrth、シードラウンドで6000万円の資金調達

Urthは、Iceblue Fund有限責任事業組合、90s1号投資事業有限責任組合、ほか投資家1名を引き受け先とする第三者割当増資、三井住友銀行、ほか一社の融資によりシードラウンドのファーストラウンドで総額6000万円を調達したことを発表した。今回の調達によりこれまでの累計資金調達額は約7500万円となった。同社は、「すべての個人が輝く社会をつくる」というミッションの実現を目指すため、メタバースサービスメタテルの開発、マーケティング及び人材採用、新規事業への投資を強化する、としている。

 

■引き受け先コメント

▼Iceblue Fund有限責任事業組合
田中CEOの確固たる建築家バックグラウンドに裏付けされた諸々の設計思想の解像度の高さと、
世界を目指す起業家としての大胆な視座との融合さに、良い意味での異質さと魅力と可能性を感じ、ご投資オファーをさせていただきました。
これからUrthさんが、さまざまな世界やシーンでの、建築家さんたちの活躍の舞台を用意することにより、是非建築家さんたち(や日本人)の特性であろう、きめ細かさや繊細さ、誠実さという要素をもった才能を活かして、より世界を素敵な場所になるようにしていっていただけるであろうことを、心から願い楽しみにしております。
そんなビジョンの実現に際して、引き続きできることを一緒に伴走させてください!

▼90s1号投資事業有限責任組合 代表パートナー 国本 帆高氏
名門校で建築を学び、優秀な成績を収めた友人から、収入面を考慮して別のキャリアを選んだと聞いたとき、彼の能力が建築分野で活かされないことを非常に残念に思いました。Urthは、新しい仕事を創出することで建築士の収入を向上させようとしており、その取り組みに大きな意義を感じたため、今回出資させていただきました。田中さんの優れた発想力によって次々と新しい仕事が生み出されることを期待しています。

▼株式会社エントリーポイント CEO 小西 祐介氏
今回エンジェル投資をさせていただき、ご一緒できることになり大変嬉しく思っています。
メタバースを建築士などの顧客が更に収益を上げられる場所として活用していくという顧客価値中心的な考え方や、自社内で開発を行っており、開発チームを更に増やして技術蓄積を進めるための取り組みなどのお話などを事業説明の際にお伺いし、実直に事業に向き合っている姿勢が大変素敵だなと感じております。
スタートアップにおける開発や採用についての私の経験など、微力ながら何かのお役に立てていただければと思います。

▼株式会社Urth CEO 田中大貴氏のコメント
日本には、32万人もの建築士がいます。アメリカは8万人、イギリスは3万人で、アメリカと日本では人口対比で12倍もの建築士がいます。これは、日本では人口に対して建築士が余っている状況で、その有用なリソースを違う領域に転用する余地があると考えられます。Urthでは、この建築のポテンシャルを活かして、メタバースなどの新たな世界に価値を提供しています。
失われた30年の中で、日本市場はより一層、他国に対して変わった環境、ガラパゴス化していっていると考えています。これは、経済の観点ではマイナスになっていると捉えられがちですが、目線を変えれば、他国にはないリソースがたまっているチャンスだと考えています。
Urthの事業を通して、今の日本が抱えているリソースを新たな価値に変えて届けていければと思っています。
本ラウンドで投資いただいた皆様にもこの挑戦を評価いただいたと感じています。
また、今回、エクイティでの調達はUrthで初めてとなります。過去2期で50倍以上の収益面での成長をとげ、2023年度では通年黒字となり、メタバース領域、特にプラットフォームを提供する企業では珍しい企業となりました。その中で今回の調達の募集をしたのは、弊社で見つけたチャンスに対して、価値提供をさらに早めていければという考えからです。新たに株主として参画いただいた皆様とも一緒に、日本ならではのチャンスを活かして、今後も新しい価値を世の中に生み出し続けていければと考えています。
一緒に挑戦する仲間を随時募集しておりますので、ぜひご連絡ください。